独り歩きの道草

形而上学が離れてゆく?そうはいかん!

当たり前が常識になる、そりゃそうだ。
当たり前じゃない事が常識になっては困るでしょ。
いや、そーでも無いよ元々は分からんものが法則可されて常識になったんでしょ?死後の世界、UFO、パラレルワールド、まあこれらが常識になればかなり人類は進歩することになるでしょうね、ならばそーしようではないか。
などと考えるのですが、時間超えはできますか?

できるとしたらゲームですかね、

私はとあるゲームの観戦者だ、
ゲームの内容は至って簡単、
いくつかの部屋のあるアパートの様な建物のドアを選んで開ける、
そのうちの一つのドアからモンスターが出て襲ってくる、
それをプレイヤーが持っている銃で倒す、という単純なゲームだ、
観戦者の私が観ている限りプレイヤーは全員モンスターに尽く殴り殺されている、まあ待たされた銃がヘボなのかも知れないがね。

観戦者が感染?

ここでS君の登場だ、このゲームの達人らしい、
私はお手並拝見とばかりにS君のステージを観ることにした。
彼は建物のドアを開ける、モンスターが出てくる、
意外な事に彼は一目散に逃げて草むらに隠れ狙撃の機会を伺っている。
この作戦はかなり有効だ、銃の調整も出来るではないか、
私は感心して事の次第を観ていた。
獲物を探しているモンスターが私に近づく、観戦者なのだからまあ安心だ、
しかし凶暴なモンスターは私に殴りかかってきた、
逃げる間もなく私はモンスターの一撃を喰らう
、脳がグルグル回転してそれに伴い身体も何処かに叩きつけられた様だ。
心臓が苦しくなった私は目覚めた。
そー、これはゲームだったのだ、
しかも観戦者までもリアルに参加させられるとは、
私は頭に付けたゴーグルのモニターに映されたメニューをスクロールしてプレイを選択する、
こんな恐い目にあってまで何故?と思われるかも知れないが要するにこれはゲームに過ぎないのでモンスターと戦おうと襲われようとこちらには害は無いのだから、好き勝手に遊んで楽しめば良いのだ。
ゲームの世界に入った私はドアを選び開けてみた、
もー怖くはない所詮擬似なのだから、
しかしモンスターは現れない、
恐る恐る部屋の中を覗くと数多の美女達が私を誘っている、
部屋はハーレムよろしく大浴場もありそして彼女達は全裸同然の姿だ、
このゲームはアダルトコンテンツも含んでるのか?
まあ良い、せっかくの機会だ楽しもうではないか。
彼女達が言うにはモンスターを恐れず部屋に入って来れるのは真の雄者との事だ、もはや私は英雄なのだ、
数多の美女達と行為に耽り美酒に酔い極上の料理を楽しんだ。
数か月か数日楽しんだ私は既にここから出られなくなった、
現実には戻りたくない、この快楽の部屋にずーっといたい!
しかし恐れ多くもこのハーレムのドアを開けにくる不届き者が時々やって来るのだ、女達に手を出そうとでも?許せない!
私はドアが開く度に禁断のドアを開けた不届き者達に襲いかかっていた。
ある時ドアが開いた途端に何処かに逃げたやつがいた、
私は一目散に追いかけた、やがて丸腰の無防備な男が立ってこちらを観ていた。
私以外は全て敵なのだ、私はその男に襲いかかった、
その時後ろから銃声がした、脳が猛スピードで回転して目が覚めた。

エピローグ
目の前にゴーグルを持った白衣の老人がこちらを伺っていた。
「お目覚めですね、お疲れ様でした。
このゲームはハーレムキングと言いましてね、
何世代か前の人間の脳の状態を再現したものでして、
今は全く聞かない支配欲、権力、縄張り意識、それに伴う嫉妬やら恨みやらの感情、それに男女の性やらがひっついて肥溜の様な泥沼の迷宮の様な状態をあなたの脳内で再現したものです。
そしてS君なるゲームキャラがその脳の状態を撃ち抜いてこちらに戻ってくる、
というゲームなのです。
隣のベッドでゴーグルを付けて寝ている方は次のお客様でして、
あたながゲーム内でモンスターとなって襲った観戦者の方です。
まあ何はともあれあなたの行く先には何処にでもこの施設はありますので気になりましたらいつでもいらしてくださいな、それではお疲れ様でした。」
私はリンゴの看板の建物を後にした、
再び独り歩きする作品を作るが如く私は独り歩きという散歩を再開した。

end、ende、eden、、、

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