ときなな文通 #2

とっきーさまへ

インスタライブお疲れ様でした。LINEで「今からインスタライブしない?」と誘われた時は、実は私はすでに布団の中。今晩のオカズを探そうかな〜なんて考えていた時でした。
でも、とっきーからの誘いを断る訳にはいきません。それは、義務感からではありません。とっきーが頑張っているのなら自分も頑張りたい!と素直にそう思えるからです。それは普段、ぐうたらな私にとってとてもありがたいことです。

インスタライブで、とっきーは私の運命のアリゴリズムを見てくれました。
「大殺界」という言葉を使われましたが、その通り。全ておっしゃる通りでしたが、驚きはありませんでした。「そう。そうなの」と、うなずけることばかりだったからです。そして、私は、自分の運勢を事前に察知していたからです。

私が生きる上で大切にしている言葉が、3つあります。
ひとつ目は、「なんとかなる」
人生は山あり谷ありです。そんなことは5年も生きていれば誰もが気づくことです。でも、たいていのことは、ご飯食って、きちんと寝ていれば「なんとかなる」ものです。
「そんなことない!己の人生は自分の努力で切り開くんだ!」そんなことをいう人は素敵だと思います。でも私の人生経験上「自分は努力をしている」と思い込んでいる人は、老け込むのが早く、その努力が続かないか、続いたとしても早死にします。

二つ目に大切にしている言葉は「なるようにしかならない」です。
これはネガティブな言葉ではありません。言葉の通り、人生はなるようにしかならないのです。
例えば、私が今からいい大学に入りたくて人生をかけて勉強をしたとします。そしてその大学に受かったとしたら「なるようになった」ですし、逆に落ち続けたとしても「なるようにしかなっていない」のです。大学に受かろうと、落ちようと、一喜一憂する必要はなく、それはなるようになっているし、全てはいい方向に向かっていると自分は思うのです。大学に落ち続けた先の未来に、もしかしたら、その経験がなければ出会えない素敵な人との出会いがあったりするのです。

三つ目に大切にしている言葉は「どうにでもなれ」です。
諦めは肝心なのです。先週、実は私は喘息を患いました。息を吸っても、息を吐いても苦しくて咳き込み、むせ返りました。でも心は晴れやかです。「どうにでもなれ」と思っているからです。私は、この世に生まれてきて、これまでたくさんの出会いと経験を積んできました。ありがたいことです。でもそれがいつ終わろうと、それは私の判断ではないということ。私は特定の宗教を信仰していませんが「南無」つまり「委ねます」と思っています。そういうと、意地悪な人間は「じゃあ、病院には行かないで神頼みでなんとかしろよ」というでしょう。もちろん私は病院へいき、処方された薬をのみ、今ではすっかり元気になりました。病院へ行く、薬を飲む、それはこの時代に生まれた私に許された権利であり、個人の選択です。

「なんとかなる」「なるようにしかならない」「どうにでもなれ」この3つの大切にしている言葉は私が自由に使い分けられる、私が得てきた生き方の知恵なのです。

前段が長くなりました。テーマは「イケメン」ですね。
インスタライブで何か作文を書こうか! テーマは何にしよう? というととっきーはすかさず「イケメン」と答えました。今までを振り返ると、とっきーと一緒にいるときに「イケメン」について語っている時間が多かった気がします。とっきー、実はイケメンに飢えているのでしょうか。少し心配な気持ちもありますが、それでこそとっきー、面白い人です。

とっきーが示してくれた「イケメン」の定義について、私からいうことはありません。短髪髭以外全て同意できます。ただ、読んで思ったことがあるので、それを綴っていきます。

とっきーが最初に断りを入れたように、イケメンの定義は十人十色です。
それが全てを物語っていると思います。私が過去にお付き合いのあった男性はみんなイケメンでした。ただ、顔のタイプも、肉体も、内面も、声も、匂いも、セックスさえも三者三様。みんなバラバラでした。
そこで思ったのは、自分が好きになった人が自分にとっての最高級のイケメンだということです。
とっきーのイケメンの定義の一つに「汗臭いのはだめ、汗もいい香りに思わせる」とありました。
私は過去の彼氏の一人にワキガの人がいました。本人は自覚がありません。
彼の使うバスタオルや彼が一晩眠ったベッドは全て彼のその匂いが染みつきました。
最初はバスタオルは別にしようか、シーツや枕カバーは毎日取り替えようか、洗濯物は別に洗おうか、そんなつまらないことを考えていましたが、彼を愛するあまり、いつしか私は彼のその匂いの虜になってしまったのです。


私は毎晩彼のワキに顔を埋めて眠るようになりました。彼の匂いがすると落ち着くのです。エッチのとき、私は彼のワキに舌を這わせました。彼の匂いも、何もかも、自分と共有したいと思ったのです。つまり、当時のあの彼は私に、自分のワキの匂いも、いい香りだと思い込ませたのです。その香りに依存させたのです。彼は正真正銘のイケメンだったのです。

非イケメンでも、アラの目立つ粗雑な男でも、こちら側が心から愛することができたなら、それは正真正銘のイケメンになりうるのです。

ちなみに私は、あまり口外していませんが、いわゆる「イケメン」、ゲイの世界で「イケメン」とモテはやされているような人は苦手なんです。
そうなってしまったのは、自分の過去に原因があるかもしれません。

イケメンは努力をしない。イケメンはセックスを頑張らない。イケメンはすぐに相手を捨てる。それが長年、私の中の思い込みです。
だから私にとって少し自分自身にコンプレックスを抱えているくらいの人が好きなのです。
例えばおちんちんが小さい人、それにコンプレックスを持っていれば、舌を使って、指を使って、一生懸命になってくれる。
自分のおちんちんの大きさに自信がある人は「ほら、このデカマラが欲しいんだろ? 欲しいって言えよ? 言わなきゃわかんねえぞ?」ってなるのです。はい、私の偏見です。おちんちんが大きすぎて誰も挿れさせてくれないと悩み逆にそれがコンプレックスの方もいるようですが、私の場合、好きになれば、努力をして受け入れられるように頑張るでしょう。
コンプレックスは、時に最大の武器になるのです。それがないイケメンは、私にとって、ただの飾り物のような感覚がどうしても拭えません。


最後に、イケメンの要素に2つだけ加えたい条件があります。
ひとつめは「優しい善の心」です。
「優しさ」はセクシュアリティ問わず、人間にとって、最大の「強さ」であり「幸せへの鍵」です。ディズニー映画で意地悪な王子様がいたでしょうか。いないんです。どんな御伽噺でもグリム童話でも、意地悪な人はバッドエンド、優しい善の心を持った人がハッピーエンドを迎える訳です。これは全世界、全宇宙共通の真理です。ただ、そんな人と出会うには、自分を律っし、自分自身も優しい気持ちで満たす必要があるのだと思います(なかなか難しいことです)。

そして2つめは「自分の世界」です。
私の好きになるイケメンには「自分の世界」を持っていて欲しいと思います。
毎週の休日には家でやることもなくゴロゴロして、スマホばかりいじっている人は、プロの役立たずです。例えば、美味しいコーヒーを煎れることが趣味でもいいし、登山が趣味でも、美食家だってなんでもいいから、自分の世界を持っている人が、私にとってイケメンで、私はそんな、好きなひとの世界を遠くから見ていたり、寄り添ったりしながら生きていきたいな、なんて思うわけです。

とっきーいかがでしたでしょうか。私のイケメン説。
つい、熱く語ってしまいました。

これからもとっきーと議論を交わすことを楽しみにしています。

いつもありがとう。ななぴぃより

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