トキムネ

世の中にある様々な面白いことや興味のあることについて、勝手気ままに書かせてもらいます。…

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世の中にある様々な面白いことや興味のあることについて、勝手気ままに書かせてもらいます。主なジャンルは、政治、 経済、軍事、歴史、文学、事件、オカルト、唯物論、格闘技、音楽、映画、雑学など。昭和生まれですがまだまだ好奇心 は強い関西人。

記事一覧

ベトナムの元寇バクダン河の戦い

 鎌倉時代にモンゴル帝国が日本に攻めてきた文永の役と弘安の役は、元寇 と呼ばれて日本歴史上の最大の外患事件の一つである。  当時の世界帝国であったモンゴル遠征軍…

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5年前
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緊縮財政は日本の伝統か?

 20年以上続くデフレにより日本は今だ不景気から脱出できないでいる。 公共工事の大幅な削減や消費増税により、経済成長できないでいるのだ。  中国やアメリカやアジア…

トキムネ
5年前
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レバノンでアプリの課税をきっかけに抗議のデモ

 中東の小国レバノン共和国で、10月18日大規模なデモが発生した。デモが起きた理由は、無料のスマホ通話アプリに税金がかかる法案をレバノン政府が発表したことにあった。…

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5年前
7

チリ地下鉄料金値上げで暴動

 南米のチリと言えば南北に細長い国土をイメージできるだろう。チリは南米では政治が安定している国だが、これまでずっと政治が安定していたわけではない。保守派や人民戦…

トキムネ
5年前
5

知られざるエクアドルデモ

 赤道に位置する南米の小国エクアドル共和国は、世界支配層の搾取に苦しんできた。プランテーション経済により欧米の資本家に利益を奪われてきたのである。  戦後、エク…

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5年前
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危険なワン切り国際電話

 ワン切り国際電話が流行しているようだ。いきなりスマホに外国の見知ら ぬ電話番号からかかってきて、すぐに切れてしまう。  誰だろうと折り返してその番号にかけると…

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5年前
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北朝鮮漁船の違法操業と水産庁取締船

今月、能登半島350キロの大和堆で北朝鮮が違法操業していたところを日本の水産庁の漁業取締船と衝突して沈没した。  乗組員は海上保安庁によって救出されたが、仲間の船…

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5年前
1

デジタルストーカーの恐怖

 1999年に起こった桶川ストーカー殺人事件は世間に衝撃を与え、この事件をきっかけにストーカー規制法が制定された。  それまではストーカーに対する社会や警察の認識は…

トキムネ
5年前
1

警告音が鳴るサポート詐欺は要注意

 サポート詐欺を聞いたことがあるだろうか。ネットサーフィンをしていて いきなり警告音がして、端末の画面がフリーズしてしまい音が鳴りやまず、 そのあとに止めたかっ…

トキムネ
5年前
1

西南戦争とエンフィールド銃

 武士が支配する時代が長く続いた日本では、幕末開国によって一挙に西洋 の先端技術が入ってきた。それまで刀剣や弓矢で武装していた武士も一大改革を迫られたのである。…

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5年前
4

アスリートと国籍

 東京オリンピックを控えてかねてから、注目されていたテニスの大坂なおみ選手の国籍選択が決まった。事前の予想では長年暮らしたアメリカを選択すると思われていたが、大…

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5年前
1

イエメン内戦とは何か

 中東のイエメンは日本にあまり馴染みがないこともあって、日本でそのニュースが報道されることは少ない。しかし2015年から始まった内戦のことは 時々、テレビや新聞でも…

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5年前

軍事用ドローンの登場と衝撃

 2019年9月、フーシ派によるドローンによるサウジの石油施設への攻撃は世界に衝撃を与えた。アメリカの高度な防空システムがドローンのような安価な兵器によって簡単に突…

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5年前
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ベトナムの元寇バクダン河の戦い

 鎌倉時代にモンゴル帝国が日本に攻めてきた文永の役と弘安の役は、元寇

と呼ばれて日本歴史上の最大の外患事件の一つである。

 当時の世界帝国であったモンゴル遠征軍を日本の武士たちが撃退したことから神国神話が生まれることになった。

 ただモンゴルが侵略した国は日本だけでなく、高麗や樺太やジャワや

ベトナムとアジア全域やヨーロッパに及ぶ。

 このうちベトナムがモンゴル遠征軍を打ち破ったバクダン

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緊縮財政は日本の伝統か?

 20年以上続くデフレにより日本は今だ不景気から脱出できないでいる。

公共工事の大幅な削減や消費増税により、経済成長できないでいるのだ。

 中国やアメリカやアジア諸国が軒並みGDPを増やしているのに、日本だけが景気がよくない。

 しかもこの10月に消費税を8パーセントから10パーセントに上げたことで、さらに消費が冷え込むことになる。

これは財務省が財政規律を重視し、国民のためにお金を使うこ

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レバノンでアプリの課税をきっかけに抗議のデモ

 中東の小国レバノン共和国で、10月18日大規模なデモが発生した。デモが起きた理由は、無料のスマホ通話アプリに税金がかかる法案をレバノン政府が発表したことにあった。

 レバノンは巨大な財政赤字に苦しみ緊縮政策を推進していてその一環としてアプリ課税を打ち出したのだった。

 しかし長期的な不況に苦しむレバノン国民にとってこの増税策は我慢できるものではなかったのである。

 レバノンは中東では珍しく

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チリ地下鉄料金値上げで暴動

 南米のチリと言えば南北に細長い国土をイメージできるだろう。チリは南米では政治が安定している国だが、これまでずっと政治が安定していたわけではない。保守派や人民戦線が権力を掌握したり、キリスト教民主党から大統領を出したこともあった。

 そして1970年に民主的な選挙によって、サルバドールアジェンデによる

社会主義政権が誕生したのである。しかしアジェンデは経済政策に失敗して

支持を失った。これを

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知られざるエクアドルデモ

 赤道に位置する南米の小国エクアドル共和国は、世界支配層の搾取に苦しんできた。プランテーション経済により欧米の資本家に利益を奪われてきたのである。

 戦後、エクアドルは軍事政権が権力を握ったこともあったが、保有していたブレイデイ債やユーロ債がデフォルトして経済危機を招いたこともあった。 

 そんな中エクアドルはアメリカの新自由主義政策に苦しみ、反米意識が高

まっていったのである。 そして20

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危険なワン切り国際電話

 ワン切り国際電話が流行しているようだ。いきなりスマホに外国の見知ら

ぬ電話番号からかかってきて、すぐに切れてしまう。

 誰だろうと折り返してその番号にかけると、あとで高額な通話料金を請求

してくる詐欺電話である。

 私にもこのおかしな電話が何度もかかかってきている。一度はフランス

でそれからは連続してカリフォルニアからかかってくる。

 外国に知り合いはいないので一度も出たことはないが

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北朝鮮漁船の違法操業と水産庁取締船

今月、能登半島350キロの大和堆で北朝鮮が違法操業していたところを日本の水産庁の漁業取締船と衝突して沈没した。

 乗組員は海上保安庁によって救出されたが、仲間の船で現場から脱出した

ものたちもいた。水産庁の漁業取締船といっても今回対応した「おおくに」

は民間船であり、しかも水産庁の職員は1名しか乗り込んでおらず後の20名

の乗組員は民間人だということである。

 また水産庁の漁業取締船は全

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デジタルストーカーの恐怖

 1999年に起こった桶川ストーカー殺人事件は世間に衝撃を与え、この事件をきっかけにストーカー規制法が制定された。

 それまではストーカーに対する社会や警察の認識は甘かったが、この事件で殺人にまで発展する重大事案であることが認識されるようになった。

 そして2019年の現在は1999年当時とは比較にならないほど、ネットが発達

し、ストーカーはリアルだけでなくネット社会にまで進出するようになっ

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警告音が鳴るサポート詐欺は要注意

 サポート詐欺を聞いたことがあるだろうか。ネットサーフィンをしていて

いきなり警告音がして、端末の画面がフリーズしてしまい音が鳴りやまず、

そのあとに止めたかったらこの電話番号にかけてほしいと言ってくる。

 いきなりのことで思わずパニックになってしまい、指定された番号に電話すると変な外人が出てきて、おかしな日本語で、ウイルスが感染しているので駆除する必要がありますと言ってくる。

 そして駆

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西南戦争とエンフィールド銃

 武士が支配する時代が長く続いた日本では、幕末開国によって一挙に西洋

の先端技術が入ってきた。それまで刀剣や弓矢で武装していた武士も一大改革を迫られたのである。 

 そしていち早く西洋の銃や大砲を導入した薩摩長州佐賀藩などに遅れをとった幕府軍は敗れ去り、歴史の表舞台から消え去ったのである。

 だが薩摩長州を中心とした新政府は、それまでの武士の特権を廃止したことによって内部分裂を起こし始めた。

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アスリートと国籍

 東京オリンピックを控えてかねてから、注目されていたテニスの大坂なおみ選手の国籍選択が決まった。事前の予想では長年暮らしたアメリカを選択すると思われていたが、大坂選手が選択したのは生まれ故郷の日本であった。

 尤も大坂選手ほどの人なら国籍にこだわることなくどこの国でも活躍できるが、スポーツとナショナリズムが結び付きやすい日本ではこの国籍問題は多くの人の関心が高かったといえる。

 かっての冷戦時

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イエメン内戦とは何か

 中東のイエメンは日本にあまり馴染みがないこともあって、日本でそのニュースが報道されることは少ない。しかし2015年から始まった内戦のことは

時々、テレビや新聞でも取り上げられることがある。だだ伝えられる情報は断片的なのでなぜ内戦が起こったのか、その背景はどうなのかあまり詳しく解説されることもないので少し調べてみることにした。

 まずイエメン共和国はアラビア半島の南の端にある国で、共和制を取っ

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軍事用ドローンの登場と衝撃

 2019年9月、フーシ派によるドローンによるサウジの石油施設への攻撃は世界に衝撃を与えた。アメリカの高度な防空システムがドローンのような安価な兵器によって簡単に突破されたからである。

 この衝撃的な攻撃によってサウジの防空システムは大幅な見直しを行わざるを得なくなり、同時に石油の増産量も減少してしまったのである。

 ドローンの本来の目的は、航空撮影や災害救助や遊びなどで軍事では偵察などに使用

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