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25年ぶりの大人ピアノ。子供時代のピアノを振り返る。

私は、4歳から10年間、ピアノ教室に通っていました。

ピアノをやめた理由は、「ツェルニー」という多分誰しもが通る練習曲集がつまらなくて、ギリギリ堪えて終了した次のテキストが、(なんだったか忘れましたが)さらに難しい&面白くなかったため、モチベーションが切れてしまった、という感じです。

そんな私が25年ぶりにピアノレッスンを再開して1年が経ち、子供時代のピアノについて色々気づきがありました。

特に、もったいなかったなあーと思うこと3つを書きたいと思います。

もし今ピアノを習っているお子さんが、やる気を失っているように見えたり、「ピアノやめたい・・・」と突然つぶやきだしたとき。
このnoteが少しでもお役に立ったら嬉しいです。

① 憧れや目標を持たなかったこと

「この曲素敵!いつか弾けるようになりたい!」
「この演奏凄い!私ももっと上手くなりたい!」


そんな“憧れや目標“は、ピアノを楽しく面白がりながら、末長く継続するためのサプリになっただろうと思うのです。

習い始めは、弾くことがただ面白い!楽しい!と感じられますが、
だんだん、練習しても上手く弾けずに苛立つこと、毎日の練習が苦痛になったり、レッスンが嫌でサボったり…。
10年の間に、かなりモチベーションのアップダウンがありました。

モチベーションが底辺の時は、「練習しなさい」と親からせっつかれても、先生に怒られるのが分かっていても、どうにもなりません。
そういう時は、ちょっと休んで、
自分好みのピアノ楽曲を探してみたり、オーケストラやピアノリサイタルを聴きに行ってみたりなど、“憧れや目標“を探してみれば良かったなあ。と、思うのです。

たとえば「のだめカンタービレ」のような作品も、何か刺激になったかもしれません。
最近では、YouTubeで気軽に素晴らしいプロの演奏を聴くことが出来ますね。“憧れや目標“との出会いは、昔よりも、今の方がたくさんの扉がある。とても素晴らしいことですね!

② 発表会に出なかったこと

発表会には一応3回は出場しました。しかしその後は、発表会には出ない、ということで自分から先生にお願いした記憶です。

理由は2つ、
1つは、発表会で緊張するのが嫌だったこと。これは、逃げですね。
もう1つは、発表会の演奏曲を自分で選べなかったこと。
通っていたピアノ教室では、先生が生徒のレベルに見合った演奏曲を選定する仕組みでした。
与えられた曲は、確かに私のレベルに相応しかったのだと思いますが、毎回「もっと難しくてもいいから、好きな曲を弾きたいなあ・・・」と、がっかりするほど、私の趣味に合わなかった。

しかし、ピアノの発表会とは、特別な、代えのきかない体験です。
練習曲とは違う楽曲との出会いのチャンスでもあるし、
人前で弾く・ホールで弾く・高級なピアノで弾けるなど、
いつものピアノ練習部屋で弾くのとは全く異なる環境での演奏体験、
音の体験ができる貴重な機会
です。

また、猛烈な緊張の中で、無我夢中で弾いているとき、ふと、
「音楽の神様が手伝ってくれたかも・・・」
と思うことがあったりもします!

ピアニストを目指しているかどうかは関係なく、緊張でど下手になっても、発表会に出て弾くという経験が、人生を豊かにするのは間違いないです。

曲が気に入らないなら、先生に「こんな曲が弾いてみたいです!」と自分から相談してみれば良かったなあと思うのです。

③ 練習しなかったこと

練習しなかったのは、
①と②の影響で、前向きな練習へのモチベーションが育まれなかった、
というのと、
時間の取れないときや、モチベーションが低いときの練習との向き合い方を工夫しなかったことが大きいと思います。

習い始めは問題なかったのですが、
そのうち、週1度のレッスン数時間前に慌てて練習し、完成度低い状態で教室に行くようになり、課題曲を終えるのに長期間要するようになりました。また、先生は、ミスタッチを許さないタイプだったため、練習してないからこそ緊張感が増し、レッスンがしんどくなっていきました。

もし、「うっわー今日、練習だるいな~」 と思ったら、とりあえず5分だけ弾くつもりでピアノの椅子に座る。
(5分だけ弾くつもりが、気づくとそれ以上の時間弾いてたりします。)
週1回レッスン前の1時間練習よりも、1日5分でも毎日ピアノに触れることが大切なんだということを、子供の私に教えてあげたいです。

継続するためのテクニックとして、
「5分だけの息抜き練習日があったっていい!」(ぺこぱ風)

大人になった自分だからこそ…

そんな“もったいない“ことが重なり、せっかく10年も続けたピアノをやめてしまったわけですが、
奇跡的にも再び今、ピアノの前に座っています。
大人になった私は、ピアノを弾ける喜びに日々感動しています!

現在は「こどものハノン」「プレ・インベンション」を練習の中心に添え、

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プラス、自分が弾きたいと思った曲を、自分で選んで先生に教えてもらう。というスタイルでレッスンを受けています。

初めは「エーデルワイス」からスタートしました。
楽譜の読み方も忘れ、両手で弾くのに苦労しました。
使ってこなかった部分の脳が急にフル稼働で爆発しそうでした(笑) 

それから、半年後には
「ベートーヴェン ピアノソナタ第8番 『悲愴』 第2楽章」
に取り組めるほどに回復しました!

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25年のブランクで、指の筋肉が弱り動かなくなっていたので、ハノンの重要性が心底理解でき、毎回必ず丁寧に練習します。

今の私は、なんのためにこの練習をする、という意識を持って取り組めています。これは重要だと思いますね。

奥深いピアノの世界に、これからも出来るだけ長くチャレンジし続けたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた。

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