手元に何も見るものが無い時の、落ち着かなさについての考察

電車で、飲食店で、待ち合わせ場所で、何か待っている間、スマホやパソコン、本などに目を落として時間を過ごす人が多いと思います。私もそうです。
何もせず待っているというのは、時間がもったいない。その間に検索したり、音楽やラジオ、読書、予定をチェックするとかして、空白の時間を埋めることで、安心を得られる感覚があります。

さて、
昨日、私は(スマホのバッテリーが1日持たないのに)モバイルバッテリーを忘れて外出してしまいました。
なんとか1日バッテリーを保たせるために、機内モードに設定し、不用意な検索、SNSの閲覧、radikoやiTunesの使用を自分に禁じました。

まず電車に乗ると、全員スマホ見てます。もしくは読書してます。
一方、
今日の私はスマホ禁止&本・手帳もない。つまり、何も見るものが無い。

なんか気持ちが落ち着かない・・・なぜだろう

手元に視線を落としている人ばかりの中で、自分のような何も見るものが無い人が居ると、
まるで、注目すべき何かが私の視線の先にあるからこそ、顔をあげて何かを見つめているように見えてしまう気がする。

また、私の顔が向いた先にいる人々は、「なに?こっち見てる?」という感じで、チラっと私の視線を確認します。
「安心してください、その上の広告を見てます。」とお伝えしたい。

その後、カフェに入ってドリンクと軽食を注文し待っている間も、目のやり場に困る。
机をじっと見ているっていうのも、「あの方、大丈夫かしら?」と不安を与えそうだと思い、やはり、そのまま正面をぼうっと見ていると、その視線の先に座っていたお客さん2名が、チラっと私の視線を確認しました。
また、さらにその奥にいる店員さんが、「何かオーダーかしら?」と、注意を払っているのが分かりました。
もういっそ、
「いえ、私はただ、何も見るものが無いだけの人です。」
と店内にアナウンスしたい。


そうか、何か手元のものを見る行為は、時間つぶし以外に、他者に視線を感じさせないための側面もあるのか。と思いました。

確かに、知らない人から見られている気がしたら、怖かったり、用があるのかと気になりますよね。
野良猫も、こちらが目線を合わせるととたんに警戒しますしね。

何も見るものが無いときに、落ち着かない気分になるのは、
暇をどう潰そうかということの他に、
意図せず、周囲を警戒させていやしないか?という、心配もあるのかもな。


今度、何も見るものが無い状況になったら・・・、
とりあえず、自分の手相でも見ようかな(笑)と思いました。
あるいは、
サングラスをかけて、視線を隠すというのも有効かもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた。





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