見出し画像

クライアントワークからコンテンツクリエイション時代に向けて

僕の10年間の活動を一言で表すなら、写真を軸にした生活だった。写真で表現し、写真で生計を立て、写真を趣味として楽しんできた。写真と同じくしてインターネットがあった。インターネットがあったことによって、写真という軸を、年輪のように外側に広げ、時に伸ばしたり切ったりして、それを売ったり買ったりすることによってどうにか生きながらえてきた。純粋な写真家になり得ない僕は、文章を書く術や、ウェブサイトの構築、簡単なコーディング、デザインとマーケティング、動画編集を生産の手段として獲得した。王道に生きれない弱い動物が、弱いなりに走りだけ速くなったり、皮膚の色を変えたりといった進化を遂げるみたいに。

ネットで生計を立てること

現在はネットで生計を立てることはあらゆる国で大きなトピックであり、最近はAIの進歩も目まぐるしく日々成長しているから、常に情報のアップデートが必要になっている。ネットで生計を立てることは、場所に依存しないという大きな利点がある。理論的には、世界中どこでも好きな場所を旅したり、住んだりできることを意味する。しかしそれは結局のところ、どれだけ稼ぐかによって決まる。

また活動のスタイルによっては、インターネットで稼ぐことは、誰にも答える必要がなく、命令もされず、自分の好きなことだけをできることを意味する場合もある。インターネットを直接的な手段として収入を得る人は増えているものの、まだ一般的ではなく、普通の会社勤めをするほうが簡単だ。いや、会社勤めも難しい。僕にとっては正直どちらも難しいというのが両方をやって思ったこと。いずれにせよストレスフルな状況になることもあるが、会社員であるのと、ネットで収入を得るのはストレスの種類が異なるように思う。

ネットは直接的だったり、単純な方法では機能しないことにも留意する必要がある。それは検索エンジンやプラットフォームのアルゴリズムに左右される事象が大きかったり、ルール変更の頻度も激しいということだ。物事は長期間うまくいかずに、長い期間を経て、爆発する可能性もある。特にブログやユーチューブ等のストック型プラットフォームにおいてはそのような傾向が見られる。

ここから先は

3,137字

アドバンスド

¥2,480 / 月
このメンバーシップの詳細

いつも応援してくださる皆様に田中常丸は支えられています.本当にありがとうございます.