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日本の写真の転換点、1997年と2010年代の写真革命を考える

日本写真のポジ/モノクロからカラーネガへの転換点は1997年。佐内正史とホンマタカシである。95年の震災とサリン事件の流れが写真の文脈においても影響している、というのは誰でも考えることだ。

95年から2000年までに佐内さんとホンマさんから始まり、蜷川、長島、HIROMIXとわずか5年で日本の写真は大きく転換し、その後の20年、現在までの流れを決定した。写真におけるそのような大きな歴史の転換は、僕が生きている間に再び来るのだろうか?

繋ぐなら、2010年代のInstagramの登場である。90年代後期に先程挙げた作家たちのスタイルが、Instagramとデジタルカメラにより普遍的なものとなった。鈴木親さん中心とするフィルム写真回帰の流れは、90sのスタイルを更にブーストさせた。

ひとつの型、トレンドがコモディティ化した後に、カウンターカルチャー的にまた新たなトレンドが形成されることを思えば、ここ5年、10年くらいが次の写真の転換点になるのかもしれない。おそらく僕らは今その只中に在る。

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