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交換レンズよりも先に三脚を手に入れる理由

「今ある撮影機材にレンズを追加するよりも、良い三脚を一本持て」と写真を始めた頃、言われたことがある。今ではその意味がわかるし、実際それはその通りだと思う。今回は改めて三脚の話し。

写真やカメラを始める時、まずボディ1台にズームのセットレンズか、単焦点レンズを1本揃えるだろう。それで次に何を買うのか。僕はそこで、もう1本異なる焦点距離のレンズを買うよりも、三脚を手に入れることを勧めたい。(あるいはクリップオンストロボでもいい、というのが正直なところだが、ここは今回の話の流れ上三脚優位でいく)

なぜか。

二つの理由がある。

三脚を先に機材に加える理由

まず一つは、撮れる写真の幅が広がること。それはすなわち、対応できる仕事の種類が増えることでもある。これは商業写真を行ううえでは重要なポイントになる。

もう一つは、技術向上のコスパがレンズよりも高いこと。技術と一口に言っても様々な切り口があるが、三脚を使用しないと得られない技術がある。

実際に三脚を使うことで撮影現場と撮れる写真に、どのような効果や影響があるのか。三脚を持つことのメリットとデメリットを一度考えてみよう。

三脚を使うことで得られるメリット

・水平垂直、構図を追い込める
・手ブレを防げる
・長時間露光ができる
・自撮りができる
・被写体への指示出しが容易になる
・ホスピタリティの向上
・長い撮影の時に疲れにくい

三脚を使うデメリット

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