お別れの日
もう少し一緒にいたい母と
いつまでもこのままにしておくのはこの子がかわいそうだし、見ているのが 辛い父
身体がそこにあると触れるけど、確かに辛くなって涙が出る
結局母が折れて、翌日にお葬式と火葬をすることになりました。
まだ信じられなかった。この子がもう迎えてくれないなんて
ソファーやベッドでお昼寝するところを見れないなんて
火葬してもらう前、いっぱい話しかけながら好物だった食べ物をいっぱい入れて、庭のたんぽぽも入れて
お腹が空かないように、家のことを忘れないように
生まれ変わったらまた弟になって
それか私の子供として生まれてきて
そしたらまた家族になれる
火葬を待つ間、母とペット霊園を見に行きました。
私「あの子はママにとって生きる糧やったもんなぁ」
母「そうなんだよね。 あの子と2人きりの期間が長かったから」
父(夫)は単身赴任で、子供たちは一人暮らし
実家に残ったのは母、祖父(義父)、犬だったので母の心の拠り所はあの子でした。(父は2か月前に単身赴任が終わった)
火葬が終わると言われた時間まであと30分ぐらいという時に雨が降ってきました。
私「迎えに来いって呼んどるんちゃう?」
母「ほんとやなぁ。ちょっと早いけど行こか」
着いて5分ほどでお坊さんが「まだ暑いですが」と中に案内してくださいました。
思ったより骨が残っていて安心しました。(きれいに全部という訳ではない)
何より頭がちゃんと残っていてあの子を感じました。
不思議なことに骨になってもあの子だし可愛いんですよね
手足とか牙とかで分かるんです。あの子だなぁって、動くんじゃないか。って思いたくなるぐらい
お坊さんに教えて頂いたのですが、腫瘍のようなものは焼いても黒く残るそうです。
この子は肝臓病であることは分かっていましたが、もしかしたら癌もあったのかもしれない
よく頑張ったなぁ。
帰る頃の空は良く晴れていました
朝、出かける前に聞いた町内放送で4/8が「お釈迦様の誕生日」であることを知り、
車に乗ったら「忠犬ハチ公の日」であることを知り
「あのこ持っとるな~!」
と母と笑いました。
良い日を選んだね。甘茶は興味なさそうやけど(笑)
ハチ公パイセンにお世話してもらいな
母は「お彼岸から調子悪くなったし、初七日はばあちゃんの命日やし、絶対ばあちゃんが呼んだんやよ。
まだ連れてかんといてって言うたのに」
と皮肉を言っていましたが、あながちそうかもしれないと思ってしまう
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