虹の橋
夕方嘔吐して意識失ったけど、呼びかけて持ち直した。
今から点滴行ってくる。もって1週間かもしれない
と母から連絡がありました。
翌日は歯医者とちょっとしたイベントに顔を出して彼氏と会う
というまぁ調整出来る予定だったので急遽帰省することに
そんな連絡が来てしまったものだから、泣きながら帰路に着きました。
不思議と実家に帰るまでの電車の中では冷静でいられてずっとインスタやらTwitterやらを見漁ってました。
実家について名前を呼びかけると目を覚まして『え!帰ってきたの?✨』
と目が輝いたように見えて、あぁこの子はこんなに弱っていても変わらないと安心しました。
その後は寝息を立てて目を覚ましたり、眠ったりを繰り返していたうちの子
そんなうちの子をソファに寝かせながら、すぐ側で家に迎え入れた時の話をした
私『なんで保護犬を迎え入れようと思ったん?』
母『迎え入れるならペットショップよりも保健所におる子とかそういう子にしよと思ったん』
父『そういや「犬猫譲ります」っていう看板見たなって思い出してそこに行こかってなったんさ。』
私『ママとパパが先に見に行ったんやろ?他にもわんちゃんいっぱいおったけど、なんでこの子にしよと思ったん?』
父『妹が欲しいって言うた犬種おったやん?何か忘れたけど(笑)この犬種はいますか?って聞いたら今はいないですけど、他にも可愛い子いますよって紹介してもらった犬の中におったのがこの子やったん』
父『大人しくて良い子やって思ったんやけど、口に奇形があるし、この子を子供らが可愛いって思うやろかっていう不安はあった』
私『あ~まぁそういうわんちゃん見たことないしなぁ』
父『でもこの子が俺の隣にちょこんと座ったのを見て、「いいな~パパ」って妹が言うたから、もうこの子にしよって決めたん』
両親は奇形のあるこの子を可愛いって思うだろうかという不安があったそうですが、実際私たちは「他のわんちゃんとどこが違うん?あれ?なんか違う気がするけどどこ?」ぐらいでした。
そんな感じで話していたときに喋るような声でうちの子が鳴きました。
どうしたん?って言いながらさすってあげたら落ち着いて
また同じように鳴き出したので体勢を変えようと起き上がらせたら苦しそうにしたので、急いで口の中にあるものを吐かせました。
大きな声で名前を呼びながら
でもそれが最期でした。
信じられない気持ちと独りで逝かせずに済んだというほっとした気持ちとごちゃごちゃで
でも妙に冷静だったので泣きじゃくる母に声をかけながらご遺体の手入れや保管方法を調べ始めました。
両親と私で順番に抱っこして
箱は用意がなかったので災害時、避難する時用に準備していた鞄の中に身体を入れました
夜は同じ寝室に連れて行き、布団に入りました
寝れなくて、1人起きてリビングに行ったら帰って来れなかった妹から『起きとる?』と連絡があり、1時間ほど話しました。(これもまた別で書く)
また寝室に戻ったものの、結局眠れたのは1時間ぐらいかな
仰向けになっていた時、足の間にうちの子が入ってきたように感じた瞬間がありました
(妹も同じようなことがあったらしい)
泣いても泣いても涙が出て来るのが不思議
誰か涙腺に蓋してくれ
今日か明日、お別れをしてきます
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