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11月前半のテーマ:医療
「保険料がとにかく高い!」
「場合によっては自己破産の元!」
「結局、この国では懐の豊かさが生命線を決める」
などなど。
戦場さながらのアメリカ医療現場を描かれたTVヒットシリーズ『ER 緊急救命室』や、シアトルを舞台に医師たちが恋や仕事に向き合う『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』、大都市シカゴで活躍する医師たちを描く『シカゴ・メッド』など、世界に知られる人気医療ドラマのかっこいい世界はさておき。世界屈指の医療技術を持ちながら、高額な保健・医療費、そして国民全員が等しくその技術にあやかれないことでも知られるのが、現実世界のアメリカの医療事情。長くアメリカに暮らす邦人からは、「やっぱり日本の国民健康保険システムが羨ましい!」「救急車が無料ってすごいと思う」「ERに行ったのに5時間待った」なんて声が聞かれることも珍しくない。
今回は、アメリカ人・外国人問わず、ある一定期間、アメリカに暮らせば誰もが一度は直面するこの国の医療のあれこれを、ニューヨークに長く暮らす(暮らした)ライターたちがそれぞれの実体験をもとにシェア。将来、渡米を予定しているあなたのお役に立つかもしれません。
[目次]
1 私的に満足できる医療とは (阿部 良光)
2 健康が何より重要なアメリカ生活 (福島 千里)
3 ”当たり外れが大きい”アメリカの医療(らうす・こんぶ)
4 病は気から(河野 洋)
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