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石庭

世界の入り口は
そこここにあるけれど
見え易くしてみせたのが
この白石の庭である

入り口の大小はあれど
その心次第で入り口は

枯れた葉にあり
枝のスズメにあり
青空の雲であり
この白色音だ

尊厳とは何か

目前の世界を統べる真と
共鳴する真を探すこと

正しく考えるとは
多かれ少なかれその
全的なものに照らすこと
その形にそうように選ぶこと

それゆえ言葉には
心詞が先んじる

天地をもって自己を
新たにし続ける
正しく、まめなものを
内から外から引いてくる

優しく気高く 
月光に照らしだされた黒雲のように
古色が自身で色を深めるように
たくさんの色の異なる分子から
心を描け

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