詩|雨滴
暗い夜空の中で
雨滴が互いに
呼び合うように
冷たく
かつ清冽に
響き合っているのを知っている
大地の中に
温かいものが
果てなく続いているのを知っている
この水気の多い風のなかに
人の気持ちの隅々まで埋める
無数の種があることを知っている
文字の知識が届かない
世界があるのを知っている
外遊びする子どもらを
生滅と守護の司とする場所が
世界の小さな隙間のような
眼前のものの間に
鮮明になる
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暗い夜空の中で
雨滴が互いに
呼び合うように
冷たく
かつ清冽に
響き合っているのを知っている
大地の中に
温かいものが
果てなく続いているのを知っている
この水気の多い風のなかに
人の気持ちの隅々まで埋める
無数の種があることを知っている
文字の知識が届かない
世界があるのを知っている
外遊びする子どもらを
生滅と守護の司とする場所が
世界の小さな隙間のような
眼前のものの間に
鮮明になる
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