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インドのおいしいパン

インドといえばカレー、カレーといえばナンである。しかし、ナンは主に小麦の栽培が盛んな北インド地方で食べられるインドのパンである。

地方によってはナンを食べない地域もあり、インドにはたくさんの種類のパンが存在する。

ちなみにその北インドにも、チャパティというタイプのパンが存在する。全粒粉を使って平たく焼いた素朴なパンで、クレープに厚みを持たせたくらいの形状だ。ふっくらしたナンに比べると噛み応えがあって滋味を感じる味わいだ。

同じく北インドの代表的なパンが、バトゥーラという名の揚げパンだ。薄いパンを油で揚げることで風船のようにふくらんでいて、ずっしりしたナンに比べてずいぶん口当たりが軽い。

八重洲のインド料理店「ダバインディア」で初めて食べたときは「ナンよりも美味しい!」と感動したが、油で揚げていることもあり、かなりの高カロリーだ。

ちなみにこの「ダバインディア」は南インドカレー店の代表格として人気を博していたが、残念ながら閉店してしまった。

同店出身のシェフが飯田橋に「TOKYO BHAVAN(トウキョウ バワン)」というお店を構えており、先日伺ってみたがミールスには大きなバトゥーラが乗っていた。

さらに南インドでよく食べられるパンの代表格として、ポロッタというものがある。パンを渦状に焼き上げており、パイのような食感だがパイに比べるとしっとりしている。
どちらかというとデニッシュやクロワッサンに近い。

一度食べてみたくて、インスタで見つけた虎ノ門の「ナンディニ」というお店に行ってみたが、しっとりとサクサクが共存していて美味しかった。

「ナンディニ」のポロッタ

さらにパンというよりもクレープに近いのだが、インドにはドーサというものもある。これもよく南インド料理店のメニューにラインナップされている。豆粉と米粉を混ぜて発酵させ、薄くクレープ状に焼き上げて巻いたものだ。

生地を発酵させているのでほどよい酸味があり、薄い生地はクリスピーで食感が軽い。そのまま食べても美味しいが、キーマカレーが入ったキーマドーサや、カレー味のポテトが入ったマサラドーサ、チーズドーサにエッグドーサなどバリエーションも豊富だ。

横浜元町INDUのドーサ

先ほどの飯田橋の南インドカレー店「TOKYO BHAVAN(トウキョウ バワン)」に行ったとき、ミールスのセットをこのミニドーサにしてみたが、100円で半熟卵がつけられるというのでつけてみた。

卵を合わせると、インド版エッグベネディクトのようになり、とても美味しかった。


TOKYO BHAVANの半熟卵つきミニドーサ


ということで、インドのパンといえばナンというイメージが強いのだが、インドの地方によっては揚げパンやパイ生地のパンなど、さまざまなバリエーションがあるのである。
近所の北インド料理店しか訪れたことがないという人は、ぜひ南インド料理店も訪れてほしい。


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