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把握していますか?昇給の種類と世間相場について

みなさん、こんにちは!
社会保険労務士法人 東海労務保険事務所です。

急激な物価の上昇や世界的競争力向上の観点から、給与改定を発表する大手企業が増えています。そこで今回は、昇給の種類と世間相場についてお話します。

まず、昇給には主に3種類あります。

①ベースアップ
勤続年数などに関係なく、全社員の給与額を一律で底上げすること
②定期昇給
勤続年数などによって毎年給与が上がる仕組みのこと
③考課昇給
人事考課などにより、職務遂行能力の向上や努力を鑑みて昇給する仕組みのこと

ほとんどの企業が②と③を組み合わせて昇給を行う傾向があります。

では、次に世間相場を見ていきましょう。

【2022年の昇給実績】
中小企業 5,036円(平均値) 昇給率1.92%
大企業  7,562円(平均値) 昇給率2.27%

今年(2023年)は、大企業の昇給事情から相場が荒れることが予想されます。企業格差が顕著に出る可能性もあります。

象徴的な出来事といえるのが、ファーストリテイリングの最大4割UP。また、そのほかの大企業も平均12,000円程度は昇給する見込みと発表しています。春闘の要求も5%を超え、転換期が訪れたように感じます。

中小企業も雇用の安定・人材確保を考えながら、昇給原資の確保や人事評価の適正化に努め、さらに労働条件の向上や福利厚生の充実も行っていくことが求められるかもしれません。

例えば、評価制度を導入して年2階の昇給を実施する、週休3日制を取り入れる、企業型確定拠出年金制度導入など福利厚生を見直すなどの取り組みをする中小企業もあります。

いかがでしょうか?

次回は令和5年3月分から変更になる各種保険料率の詳細についてお話します。

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