見出し画像

自律神経とは?

みなさま、こんにちは、こんばんは。
東海BiNI研究会2021年初の投稿となります。

今年もよろしくお願い致します♪
さっそく本題に入っていきます。

1.自律神経とは

まずはじめに、神経系は大きく分けて..

・中枢神経
・末梢神経

の2つに大別されます。また、末梢神経は...

・体性神経:感覚や運動に関与
・自律神経:内臓機能に関与

に分類されます。
内臓の平滑筋や腺の支配し、各内臓の機能を司る自律神経の遠位路は、
一般的に随意的な制御ができないため、不随意神経と呼ばれています。
さらに、解剖学的及び機能上の違いから...

・交感神経
・副交感神経

に分類されます。中枢からで出たニューロンは効果器に伝わるまでにシナプスを形成し、ニューロンを変えます。

自律神経節:ニューロンのシナプス形成部
節前ニューロン:中枢~自律神経節まで
節後ニューロン:自律神経節~効果器まで

また、各ニューロンの軸索を節前線維、節後線維と呼んでいます。

2.運動神経との違い

運動神経との違いは支配様式が異なるということです。
自律神経は、二重支配や拮抗支配によって調整されています。

二重支配:唾液腺などの頭部の器官、心臓・肺などの胸腔内器官、胃腸管・膵臓・肝臓などの腹腔内器官、膀胱・生殖器などの骨盤腔内器官に広く分布しており、交感神経と副交感神経の双方による支配
拮抗支配:交感神経及び副交感神経の遠心性線維による同一効果器に対する作用し、相反的であることが多い。
・瞳孔散大筋、副腎髄質、脾臓、立毛筋、汗腺など大部分は交感神経のみ
・瞳孔括約筋は副交感神経のみの支配

自律神経と運動神経では、効果器や伝達物質、受容体がそれぞれ違い…

【自律神経】
効果器:平滑筋、心筋、肝細胞
伝達物質:ノルアドレナリン、アセチルコリン
受容体:α受容体、β受容体
【運動神経】
効果器:骨格筋
伝達物質:アセチルコリン
受容体:ニコチン受容体

自律神経では、アセチルコリンは副交感神経の伝達物質ですが、筋活動では興奮性の伝達物質となります。

3.交感神経と副交感神経

交感神経:胸腰髄に起始し、交感神経幹を形成、その後ニューロンを介し効果器に至る
副交感神経:脳幹及び仙髄に起始し、ニューロンを介し、
効果器に至る

一般的に交感神経は心身の活動時に働き、副交感神経は心身の活動に備えるときや睡眠時に活発になります。
大きな違いは、交感神経は緊急時に起こる反応であるため、広範囲で全身的に作用します。

【主な分布】
Th1.2:口喝や目の痛み、疲労
Th3.4:心臓
Th3~6:上肢
Th7~12:下肢
Th5~12:腹部臓器
L1.2:骨盤臓器

と言われています。

一方、副交感神経は、発散の規模が小さく、1本の節後線維は多くの場合1つの効果器にしか行かないため、反応は限局的になります。
例えば、食後の消化のために副交感神経が活発し、胃腸器官の働きが促進されるとします。その際、交感神経のように全身に作用してしまうと、心臓の活動も抑制してしまい、生命維持活動に支障をきたしてしまうからです。
そうならないよう、副交感神経は限局的な反応をすると言われています。交感神経と副交感神経は基本的には常に活動状態であり、互いに協調的に作用しています。このような自律神経活動をトーヌスと言います。トーヌスの指令は主に脳幹(一部は脊髄)から発せられます。

4.今回の記事について

今回の記事は普段東海BiNI研究会の運営を行っている…
理学療法士:松井陽祐
作業療法士:平松裕也
理学療法士:市橋賢
作業療法士:上田愛歌
でなく…
理学療法士:境修平
が書いてくれました。

境くんは、現在私(平松)と同じ、愛知県にある病院で共に勤務をしており、昨年BiNI COMPLEX JAPAN認定セラピストとなりました。今後はBiNI Approach・自己組織化アプローチの発展のために貢献できたらと思い、東海BiNI研究会というプラットホームの中で発信をして下さるとのことです。

彼は本当に真面目で、素直であり、現在は自律神経や筋膜に興味を持ち、継続的に学び続けています。
私や松井にない一面があるかと思うので、東海BiNI研究会に新しい色が表現できるのではないかと思い、私たちも非常に今後の活動が楽しみです♪
みなさまも今後、境修平という男に興味を持って頂き、応援して頂けたらと思います。よろしくお願い致します。

では、また♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?