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no.4-3 関係性の質を上げるダイアログ戦略・・・「対話 が作る”共同化”更に・・」

こんにちは!
秋の夕日🌤はつるべ落とし・・・いちだんと過ごしやすくなりましたね^^

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今回は、前回の続きです。
前回の記事を振り返ってからお読みください。

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3. 「対話」の輪 共同化の手順(意味を捉える)

前回は(1)として、共同化の「場」づくり(感情共有・価値共感)を見てきました。

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「感情共有・価値共感 」で相互に交流された意味は、課題を扱う「テーマ」に焦点を合わします。
次のプロセスでは、わくわくする共同創造の期待感の中に入ります。


(前回2.(1)に続いて)
(2)共同化の「実践」(経験共有、感覚情報)

a.経験上のエピソードを相互交換する「経験共有」

経験のマッチング&ペーシング (そうそう私にも同じ経験が・・・)から始めることが助走になります(雑談)。
そして、「ところで、今回のテーマに関してですが・・・」で本題に入ります。

感情を共有しているチームは、現場の知恵(実践知・暗黙知)による実現可能性を手にすることでモチベートされます。
 ・「実践知」:仕事を支えるスキルと能力。
 ・「暗黙知」:経験上の勘、コツと結びついた実践スキル。

価値のある現場の知恵は、個人の経験の中に存在します。

知恵となる個人の経験は、謂わば、「武勇伝」、「自慢話」のイメージです。

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しかし、個人の成功体験は、特定の状況に対しての一つの解であって汎用的な価値はありません。
すなわち、そのまま真似てみても、自分には役に立たない可能性が高く、真似ること自体の難易度も極めて高いです。

そこで必要なのは、「武勇伝」、「自慢話」をチーム(ネットワーク)で共有することです。

これはチームの構成員全員が、同じ内容を共有することではありません。

聞き取りのコツは・・・あるがまま(暗黙知)のエッセンス(意味の流れ)を取り出すこと^^

(重要)意味(価値観・思い)の流れの推論を行う!
①どんな意図をもって始めたか、その意味は?
どんなことを真実と仮定しているか?その他前提として何を置いているか?
②どのような行為を行ったか、その意味は?
③どんな体験の流れをつくったか、その意味は?
④その結果手に入れた、或いは創り出したものの意味は何か?

例えば・・・交通事故対人事故解決のケース
①最初に手を掛けて余裕を作る:意味)交渉をリードする(振り回されない)
②相手の不安心配事を想定し先手を打つ:意味)信頼関係をつくる
③雑談を大事にして相談事を請ける:意味)日常の関係性をつくる
④誠意ある対応を認められ解決する:意味)社会貢献し会社の価値を上げる
意味の流れに如何なる価値があるか、これが暗黙知のエッセンス(存在性)です。

共同化の大事なポイントは・・・
・チームで聞き取り、複数のフィルター(体験の分散照合)にかける。
・聞き取ったこと以外の意味を自分の体験から推論(こんなことも、あんなことも)する。
・チームの人的ネットワークで提示して分散共有する(いつでも対話して取り出せる)。
・分散共有することで実践知を自己増殖する。

これは、人類の種としての進化の歴史の中で起きた事だと思います。
なお、チームにおける相互理解・共同化に関連した”親密さ”には注意が必要です。
絆ホルモンと言われるオキシトシンは排他性のスイッチ(あるいは予定調和)にもなると言われています。
排他性を招くことなく、個性、自発性を大切にした、お互いを尊重する適度な関係性が求められます。


b.「感覚情報」開かれた感覚で収集する

手に入れた意味の感覚を活用した情報収集の輪を拡げる。
いわゆる、現地・現物にあたることが大事であり、足を運んで生きた武勇伝・自慢話を仕入れます。

(3)共同化の日常化(価値情報・視点転換)

a.新しい「価値情報」を探る

「感情共有・価値共感 」、「経験共有・感情情報」でチームの知恵となった実践知・暗黙知を活かすビジネス機会や動向(新たな価値)を観察する。

b.非日常に入る「視点転換」で次元を拡げる

チームメンバーにない経験を持つ社内外の人たちとオープンに交流する機会をつくります。
振返りを行い、テーマの方策に繋がる実践知活用のラフスケッチを描きます。
必要に応じて再循環します。


ここまでが、SECIモデル「共同化」の実務に相当します。

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