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新米パパにおすすめの本を紹介【妊婦を疑似体験できる】

おはようございます。

妊娠中の奥さんの気持ちを少しでも理解し、共感したいと思っていませんか?

そんな新米パパにおすすめの本を紹介します。

それが「きみは赤ちゃん」です。





この本をおすすめする理由は「妊婦・母親を疑似体験できるから」です。

この本には、小説家である著者が妊娠~育児をとおして経験したこと、感じたこと、考えたことが書かれています。

著者になりきって読み、妊婦・母親を疑似体験することで、奥さんの気持ちを少しでも理解できると思います。

この記事では、この本を読んだ感想をかきます。

※妊婦さんや子育て中のママさんにとっては「男のおまえが言うな!」と思う部分があるかもしれません。


つわりのこと


当然ですが、つわりは本当につらいようです。

説得力はありませんが、経験できない以上、男には一生理解できません。

つわりに苦しむ妻を見たり、本やネットで調べたりしても、男ができるのは「こんな感じなのかなぁ」と想像することだけ。

たぶん、妊婦さんのつらさは、男の想像のはるかはるか上をいくつらさなんだと思います。

だから夫は、つわりの苦しさを理解した気になってはダメで、「ぜったいに理解できない」ことを理解して、できるかぎり理解しようという姿勢で、奥さんと接していかなければいけないと思いました。


出生前検査のこと

赤ちゃんに異常が無いかを調べる「出生前検査」。

著者も受けるかどうか苦悩していて、その心の内が書かれています。

著者の悩みに共感しながら読んでいて、わたしもいろいろと考えさせられ、心が苦しくなりました。

出生前検査について書かれた部分で、特に印象に残っているフレーズがあります。

それは「赤ちゃんは親の都合100%で生まれてくる」という言葉。

赤ちゃんは生まれてきたいから産まれてくるわけではなく、わたしたち親がほしいと思ったから生まれてくる。

だから、幸運にも赤ちゃんを授かることができたのなら、何があっても生んで、健康に育てて、楽しい人生を歩ませてあげる責任が、親にはあるんだと思いました。




・なぜ出生前検査を受けるのか、受けないのか。

・もし異常が見つかったらどうするのか、何もしないのか

・出生前検査を受けるということが、どんなことを意味するのか。

この本をきっかけに、わたし自身、深く考えさせられました。

これからパパになるみなさんも、一度考えてもらいたいです。



「夫がやってくれている」という言葉の意味

わたしのイメージですが、家事や育児に夫が積極的だと、

「あなたの旦那さん、家事をやってくれてていい旦那さんね」とか、

「夫も育児しててイクメンなのね」とか、周りから言われる雰囲気ありますよね。

この本に「これ(この雰囲気)って変だよね」って書いてあって、「あぁ、確かにな」と気づきました。

妊娠中は夫が家事をやるのは当然だし、育児だって夫婦2人でやるものです。

夫は当たり前のことをやってるだけなのに、持ち上げられるこの空気。なんなんですかね。

家事や育児とは比べ物にならないくらい、奥さんは大変な思いをしています。(このことを、わたしも頭ではわかってたつもりでしたが、本書を読んで妊婦・母親の大変さを知り、全然わかっていなかった自分に気づきました。)

この本を読んでいなかったら、無意識に「家事をやってあげてる」「育児をやってあげてる」という感覚になっていたかもしれません。

新米パパのみなさんも、「家事・育児を夫がやるのは当たり前である」と頭では理解できているかと思います。

でも、妊婦・母親を「疑似体験」すると、いくら家事や育児をやっても、奥さんの苦労には到底およばないと理解できます。

わたしは、この気持ちを忘れないよう、家事・育児を「やってあげてる」と無意識に思わないよう気をつけようと思いました。



マタニティ・ブルーと産後クライシス

夫がもっとも理解しがたいのが「マタニティ・ブルー」と「産後クライシス」なのではないかと思います。

妊娠中は赤ちゃんが順調に成長しているか不安を感じたり。
出産は命がけで不安を感じたり。
育児の負担の重さ、母と夫の役割の違いから、社会全体の男に対して苛立ちを感じたり。
自分の気持ちを分かってくれない夫に怒りを感じたり。
誰も分かってくれないことに孤独を感じたり。

妊婦・母親がどんなことに悩み、苦しんでいるのか、わずかだけどわかったと思います。

妊娠、出産後も夫婦なかよくいるためにも、奥さんがどんな気持ちになりやすいのか、知っておくことは大切です。




感想は以上です。

男は妊娠や出産を経験できないこともあり、妊婦さんやママさん特有の苦労や悩みに共感しづらいです。

この本を読んで妊婦・母親を「疑似体験」し、すこしでも奥さんの気持ちに寄り添えるようになってもらえたらと思います。

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