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ラッパーTok10:確定申告覚え書き

初めての確定申告なので税務担当スタッフ(プロではない)が頑張った覚え書きを、若手セルフプロデュースミュージシャンのために簡単にまとめておきます。

1.まずは、本業の音楽以外にバイト等はしてないので、確定申告をするために開業届(これからラッパーを仕事としてやってくぜ!表明のようなもの)を5月に税務署に提出しました。(申請書ダウンロードして郵送で可能。ただ控えをもらうのを忘れていたため、後から再度提出(後述する小規模企業共済加入時に開業届のコピーが必要だった)しました。開業届けは2回出してもいいのだそうです。)

2.小規模企業共済という制度に加入。これは自営業の人のための退職金制度のようなものですが、要は事業をやめたときにお金がもらえるという制度なので、例えば3年後にラッパーを廃業したときでも、それまでためておいたお金を退職金として受け取ることができます。一方iDeCo(個人型確定拠出年金)とかの年金系は60歳とかまで引き出せないので、20代そこそこの若者には先が長過ぎると考えました。双方の共通点は、掛金が全額所得控除できる、まあこの日本語がよくわからない人にざっくり言うと「一年間に稼いだお金から全額引くとこができる!」という制度。税金というものは、もうけたお金(所得)に対してかかってくるものなので、例えば100万(収入=所得)に対してかかる税金と100万稼いだ(収入)けれども、この小規模企業共済とかiDeCo制度を利用して70万引ける(控除)となると30万(所得)に対する税金ということになりお得なのです。このメリットは、普通に貯金しただけでは受けることができません。

では、確定申告にもどりますが、確定申告とはまたざっくり言うと、セルフプロデュースラッパーの場合ストリーミング収入などその年に稼いだお金(収入)がいくらで、トラック代とか配信費用とかそのお金を稼ぐために使ったお金(経費)がいくらとか、あとさっきのようにいろいろ引ける制度がなんやかんやあって(控除)、そこいらを引き算して(収入ー(経費+控除))=所得を計算し、そのへんの詳細をまとめたものを税金の支払いのためにわかるように国に提出するというようなイメージです。ということで、さっきの「ひけるもの」が多い方がいいというのはわかりますよね。

で、ひけるものの話ですが、確定申告する場合は「青色申告特別控除」というのがあって、いろいろ面倒くさいことを頑張ると65万円引いてもらうことができます。その条件として2020年から「e-tax」による申告というのが必要となりました。じゃあ、その「e-tax」というのはどうやってやるの!ということに当然なります。

3.e-taxによる申告の準備:マイナンバーカード

はい。マイナンバー?まあ、音楽をやる方はそういうものはどこにいったのかわからないという人も多いと思いますので「マイナンバーカードを作りたいと言って地元の市役所や区役所に行って、手取り足取り教えてもらうのが一番はやいです。ちゃんと手元にある方は調べられる能力をもっていらっしゃると思うのでお調べください。1ヶ月かかるそうです!

4.e-taxによる申告の準備:ICカードリーダー

ICカードリーダーというのもいるらしいです。なんじゃそれ。もうすでに面倒。しかも、お役所系はたいがいWindows。手持ちのパソコンは当然Macこの時点で苦労を強いられます。しかし、Mac持ちはそういった苦労に慣れているので、調べました。(結構時間かかった。)

https://www.iodata.jp/product/interface/iccardreader/usb-nfc3/

どうやらこれがよさそうです。なお、Amazonでは入荷までに1ヶ月(!)確定申告おわるじゃん。しかし、他の家電量販店ではふつーに入手可能でした。(まだ手元にないので、本当に使えるかどうかは謎です。)

「アートで食える」モデルケースを作りたいです。サポートされるとどんな風になるのか気になるのでご協力ください!