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水曜日の芝居話【暗転】

こんにちは!
一昨日、昨日と稽古が続いて一気に舞台モードに気持ちがシフトしております。こういう時に自分は視野が狭くなってしまいがちなので、noteもなるべく書けるようにしたい。芝居の話でも、違う角度から見たりとかですね。

と言う訳で本日は曜日別投稿の水曜日【お芝居好きの独り言】
今日のテーマは暗転についてです。

暗転ってなんだ?

舞台演劇用語でよく使われる「暗転あんてん
読んで字のごとく暗に転じる、すなわち舞台が真っ暗になる状態です。
ちなみに対義語は明転。

暗転は主にシーンの切り替わりで用いられることが多く
『数日後』とか『一方その頃』とか『別の場所に到着』みたいなシーン転換で活躍します。ですが一般的にあまり暗転は多く挟まない方が良いとされてるんです。

強制力の強さ

わざわざセットを転換しなくても一度暗転を挟むことで別の場所や日時を表現することができて便利なのに、なぜ多用しない方がいいのか。
それは暗転の持つ強制力の強さが一因かなと僕は思います。

例えばカーテンを閉めて部屋の電気を消しても、外灯の明かりや外を走る車のライトだったり月の明かりだったりで完全な真っ暗闇にはなかなかならないのではないでしょうか?(お部屋によりますが)

しかし舞台で用いられる暗転は基本的に真っ暗闇です。
そうでないと暗転の中で動いてる役者の姿や動かしている小道具が見えてしまって、お客さんが興醒めしてしまうからです。
また、暗転の時に大きな音楽を流すことが多いのは、役者の足音や息使いが聞こえなくなるようにする意味もあります。

つまり暗転中お客さんはみんな強制的に目を閉じさせられてるような状態なんですよね。視覚も聴覚も自分で選ぶことができない状態と言いますか。

なので長いシリアスシーンの後の暗転なんかでは、ちょっと座り直したり伸びをしたりするお客さんも多いと思います。
ショートブレイクであり、気持ちのリセットになる訳です。

つまり暗転をシーン毎に挟んだら、ちょいちょい瞬きを強制されるようなものなのでお客さんも集中力が切れてしまう可能性が高いです。
重要なシーンのあとに暗転を挟むことで余韻を深めたいという演出意図があったとしても、それ以前のシーンで暗転を多用していたらその効果が薄れてしまうこともあります。

何事も強い力はここぞという時に使うから効果が大きいのであって、毎日焼肉を食べてたらいつか飽きてしまうのと同じようなもんです(?)

余談ですが暗転中の舞台上は役者同士ぶつかったりすると危ないのでみんな暗闇の中で手をつないだり肩に手を置いて移動してることが多いです。
うっかり明転されたらだいぶ恥ずかしいですね。笑

今日も読んで下さりありがとうございました。
ではまた明日!

◆曜日別のテーマ
月曜日:漫画の名台詞紹介
水曜日:お芝居好きの独り言
金曜日:音楽の話

今後の出演予定

11月30日㈬~12月4日㈰
ガチャ×2企画第①回本公演
『つなげてくれたのは、いつも君だった』
シアターKASSAI
東城の出演回は以下のBチーム公演のみです。
12月1日㈭19時
  2日㈮14時
  3日㈯19時
  4日㈰12時
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12/6㈫
『ガールズパラダイス』
目黒ライブステーション

12/13㈫
『ギャルパラ・デ・ナイト』
池袋Living bar FI5VE

12/23㈮
池袋Living bar FI5VE
詳細後程

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