見出し画像

東京でネコを飼うということ

ペット禁止との闘い

私は18で上京して以来ずっとアパート・マンション暮らしで、賃貸住宅で20数年間ネコを飼い続けました。
ここでは、都内の賃貸住宅でネコを飼うことについて書いてみたいと思います。
私の経験では、東京の賃貸って、だいたいペットと楽器はデフォルトで禁止です。でも、理解のある大家さんは必ずいました。

最初は笹塚のボロアパートで、動物病院からもらってきたオスのトラネコを飼い始めたのですが、
大家さんが寛大な人だったので何も言われませんでした。というかそのアパートの住人の半分くらいが猫を養っていました。
隣のネコがうちにやってきたり、ネコ好きにとっては天国のような環境。

このオスネコはとにかくアホで(オスネコはだいたい アホなんですけど)、出入り自由にしていたら、ある時姿をくらまして帰ってきませんでした。次に飼った黒ネコもいなくなりました。

余談ですが、私はネコアレルギーだったのですが、無謀にも飼っているうちに直りました。ネコアレよりも悩まされたのはノミで、シーズンのたびに掻きむしった腕とか足が傷だらけにという惨状が繰り返されました。この戦いは「フロントライン」という特効薬を知るまで続くことに。

物件探しは根気よく

その後、結婚してからも計3匹を連れて、代々木→阿佐ヶ谷→中野へと移り住みました。

引っ越すときは、とにかく不動産屋に行ったら、まず「ネコがいます」と相談するところから始めます。
部屋の選択肢はかなり狭まりますが、理解してくれる大家さんは絶対にどこかにいると信じて、とにかく根気強く探します。ポイントは、ネコを優先順位の一番にすることだと思います。

部屋は汚れます

部屋が決まったら引っ越しです。
家具はトラックで運べますけど、ネコは別に運ぶしかないです。
かごに入れて連れ出すわけですが、とにかく狭いのを嫌がるので、移動の間中「殺されるー」といった悲痛な声でずっと鳴き続けます。

なので電車移動なんか絶対無理で、タクシーで移動するわけです。
かごに1匹入れてタクシーで新しい家へ運び、また元の家に戻って捕まえてかごに入れてタクシーで新しい家へ…というのを繰り返します。

新居に連れて来た直後のネコは、怖がってベッドにもぐりこんだまま出てきません。
が、別のネコが来ると、出てきて平気なふりをするのです。一種のマウントなのでしょうか。

ネコはどこででも爪を研ぐので、新居の柱とか壁には爪研ぎ防止用のシートを貼りまくります。
家具の傷は、諦めました。というより気にしてたらネコは飼えません。そもそもネコがいるとどうしても部屋は汚くなります。どこでもゲロ吐くし、ネズミ(の半身)や蝙蝠の死骸は転がっているし。

長年ネコたちと共存できたのは、飼い主の性格が適当だったからでしょう。

というよりも、ネコたちからゆるい生き方を学んだのかもしれません。


(ありがとうございます。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?