【取材中】幼稚園児の苦悩

法務省では、12月4日から10日まで人権週間と定めている。自治体の広報紙を見ると、人権週間の特集記事を目にすることが多い。
「相談してとあるけれど、相談するだけでなんらの解決に導いてくれない」。こんな悲痛が私の元に届いた。
「こどもがいじめに遭っていた。それも幼稚園児なんだ。幼稚園もまともに取り合わない、どうにかならないものか」と取材先を経由して相談があった。
取材をするべく、いじめに遭遇したこども、両親に話を聞くことから始まった。いじめを受けたこどもが呟いた。「いじめを受けたのに、誰も信じてくれない」「幼稚園の先生も信じられない」。幼稚園児がはなった言葉に驚くばかりだった。
こどもの両親にこのことを記事にしたいと話した。両親はこう言った。「幼稚園児のいじめがいかに相手にされないか。当事者だから体験したことを記録に残してほしい」。取材途中ではあるが、こちらにこれまでのことを書いていこうと思う。
少しでも多くのいじめに遭遇しているこどもの保護者の方、先生、役所の人の目に触れてくれたらと思う。