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嫌いなのに続けられた理由

正確には嫌いだった。過去形。

今では心からピアノが好きって言えるけど、

好きになるまではとても時間がかかった。

習い事をピアノ、英語、プール、塾に通っていて、わりと忙しい小学生だった。

中学受験をしようと考えていたのもあって英語やプールは時間が合わなくなったりしてやめてしまった。

けれど、

ピアノだけは地を這ってなんとか続いた。


続けられたのは

ピアノってなんだよこのやろう

ピアノに本気になる気持ちがまったくわからない。

どうしてそんなに頑張るの?

と思っていたから。


理由は、

先生のお子さんが芸大を目指されていて、

・先生がつきっきりで何時間も練習している様子をみていた

・お叱りの声がマンションの廊下に聞こえていたから。


私のお気に入りの遊び場は家の前の廊下。遊ぶのが好きで一輪車で遊んでたりすると、マンションのフロアが同じだから聞こえてくるのだ。

威勢のいい声が。

先生のおうちはグランドピアノがある。あの大きな楽器よりも

が聞こえてくるのだ。

かなりの迫力。こわい。

なんにも悪いことしていないのに

小心者だから怒られてる気分になってびくびくして

よく急いで家に帰ってた。


ピアノを1日30分やろうという決まりのもと、

母が隣について、練習と呼べるような内容ではなかったけど、ピアノと向かい合った。

早く外で遊びたい。

たった30分の時間すらも早く終わらないかなと思っていた。集中力のかけらもない。

そしてピアノを弾くのがえらい、しかもとてもピアノが上手いと勘違いする痛い子。

どこからその変な自信が出てくるのか謎すぎる。

私の中ではピアノは楽しいって思うこともなくて、ただただ苦行でしかなかった。


(本文関係ないのですが)なんだろうと思ってボタンをぽちっと押してみたらこんなものが。消せないのです。。


練習はあんまりしていなかったけど、

練習していないなりにどうしてこんなにできないんだろうと、

ピアノとの相性の悪さに薄々気づいていたし、

センス、才能などなんにもなかった。

自分のできなささを思い知っていた。


そして小学校4年生の時にあることでピアノの挫折をした。

こんなに苦しくてつらいからやめよう

と、もちろん思ったが

ふんばった。

なんで私をこんなに苦しめるんだという怒り、むかつき、という感情がピアノに対してでてきた。

それと同時に

同じピアノをやっていてもピアノに対する気持ちも考え方もまるっきり違う、私が知らない世界を知っている。

何かを頑張るとは無縁なわたし。

何よりも興味があった。

知りたい!!!

って思った。

先生と先生のお子さんは本当に本当にピアノに対する情熱がすごいのだ。


だから

ピアノにへばりついた。

振り回されて落とされてたまるものか。と。

やめなかった。


情熱を持ってピアノに取り組む人が近くにいたから

ピアノを続けてこれたと思う。



読んでくださりありがとうございました。

次回は挫折の話を書こうかな。








英語やプールを習っていても上達するために家で毎日やることはなかったな。さすがに塾は宿題がでるからやっていたはずだけど。

ピアノの先生って大きな声で堂々としていてぴしっとしていて髪の毛が多くていうイメージ。私とはなにもかも正反対で憧れがあった。

知らない人に声をかけたり、話せても小さな声で何を言っているのか伝わらないほど。

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