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初心者でも始めやすい投資 【オススメ3選】

老後2,000万円問題や最近の物価高など、将来必要なお金に対して不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。この記事では、預金以外の選択肢を考えたい!新社会人になって投資を始めてみたい!という人向けに、投資の中でも比較的イメージしやすい【株式・債券・投資信託】に焦点を当てて解説します。

この記事を読むことで株式・債券・投資信託の概要と自分に合った投資を理解することができます。

結論としてはこのようになります。

■株式
推奨度:非推奨
他の投資と比較した際に元本が大きなリスクにさらされ、常に心情的にも負荷をかけることになります。

■債券
推奨度:初心者向き
途中で売らずに満期まで持っていれば元本割れは無く、保有している間は利子がもらえます。

■投資信託
推奨度:オススメ!
毎月定期的に優良なファンド(投資先)へ投資し得られる分配金を再投資することで、雪だるま式にお金を増やしていくことができます。

【株式投資】株式会社の権利を買う

・そもそも株式とは何か

株式会社が発行する証券(財産的に価値があるもの)のことを「株式」と言います。株式会社は自社の事業を進めるにあたり多くのお金が必要になります。そこで株式会社は自社が目指していることや、やろうとしている事業を発信します。同時に「株式」という形の証券を発行することで、その将来性に共感を持つ人が株式を買います。これにより株式会社は資金を調達でき、株式を買った人(株主)は後述するメリットを得られることができます。

株式は投資対象である反面、応援したいから買う人、成長してほしいから買う人も多くいます。利益を得るためだけではなく、株式会社を後押しするために株式を買うという側面があることもあらかじめご認識ください。

・なぜ投資に向いているのか

株式を持つこと(買うこと)で「配当金」と「売却益」が得られます。株式会社は事業で得た利益の一部を株主に「配当金」という形で分配します。また株式は常に売り買いが発生していて、その時々により株式の金額(株価)は異なります。過去に買った10万円の株式が今20万円になっていたとすると、今売れば10万円の利益を得ることができます。これが「売却益」にあたります。※税金などの話はここでは割愛しています。

・メリット

株式は持ち続けることで配当金を得ることができ、売却益については業績が伸び続けることで多くの利益が期待できます。また、売却しなければ現金としてはプラスマイナスになることはないため今の株価(時価評価)が買ったときより低く(マイナスに)なっていたとしても、慌てずに売却の機会を待つことができます。

・デメリット

反面、事業悪化により業績が悪くなると利益も減るため配当金の金額が減ることや無くなることもあります。売却の観点では「今は株価が下がっているけどいずれ上がる」と待ち続けた結果、一向に株価が上がらず買った時よりも安く売らざるを得ないこともあります(元本割れ)。加えて、投資先の株式会社が倒産すると株式の価値が無くなるリスクもあります。上下する株価の見極めや会社業績・経営状況を判断する難しさから初心者向きではないとさせていただきました。

【債券投資】期限付きでお金を貸す

・そもそも債券とは何か

企業や地方自治体、国が資金を調達する際に発行する証券のことを「債券」と言います。株式との大きな違いは、発行元が株式会社に限定されていないこと、所有期間が決められていること、元本割れはほぼないことが挙げられます。

債券は資金調達のために発行される証券で、この点は株式と変わりませんが発行元である企業や地方自治体、国は決められた期限までに必ずその資金を全額返す必要があります(償還)。また債券には「利子」が発生します。株式で言うところの配当金と近しい位置付けになりますが、債券の利子は元本に対する収益の割合(利回り)が事前に決まっています。事業の成長に左右されない点が株式の配当金との比較ポイントになります。

・なぜ投資に向いているのか

元本割れをしない、利子が付くという2点から安定した収入を見込む事ができます。所有の期間も短いもので2年、長いものだと40年などもあるため、自分に合った選択ができます。また、元本割れをしない、利子が付くという点が銀行預金の考え方と近しく、投資経験ゼロでも始めやすいのが特徴です。

・メリット

損をしにくい設計になっているため、比較的安心して始めることができます。また銀行預金よりも金利が高いものが多いため銀行預金として塩漬けにしておくよりも多くの利益を得ることができます。

・デメリット

銀行預金と近しい考えとは言ったものの、保有する期限が決まっていることで、お金が拘束される状態になります。途中で債券を売却することも可能ですが、元本割れとなることがあります。将来「この金額分は使わないだろう」という金額感であれば途中売却する心配もないので少ない金額で始めてみるのがオススメです。

【投資信託】プロに資金の運用を任せる

・そもそも投資信託とは何か

投資のプロや機械に投資の運用を任せることを言います。投資先としての商品は株式や債券などが複数パッケージ化されたものになります。投資信託の商品を提供する金融機関に対して私たちは資金を支払います。金融機関は多くの人から集めた資金を原資として株式や債券など複数の投資先へ分散して投資を行ないます。運用の成果や分配金などは金融機関を介して受け取ることができます。

・なぜ投資に向いているのか

株式投資のように自分で売り買いの判断をしなくてよい点です。初心者が投資を始める際に自己判断の難しさが挙げられ、投資を始めるにあたってつまずく点でもあると考えられます。その不安感を少しでも解消できる投資が投資信託(信じて託せる投資)になります。

投資信託では買った商品の「分配金」といつか売る際の「売却益」の2点で利益を受け取ることができます。商品の豊富さや判断の委任(人や機械に任せることができること)に加えて、配当金や利子と同じ位置づけになる「分配金」を再投資できる点が大きな強みです。

再投資ができることで元本+分配金の合算を次の元本として投資ができます。将来に備えて定期的な投資を始めたい人にとっては中長期的に見たときにこの再投資が将来大きな利益を生むことになります。この仕組みを非課税として国が推進している制度がNISAになります。

・メリット

自身で判断することが少ないので、投資にかける時間を少なくすることができます。また、プロ(人)ではなく機械(自動)の運用にすることで更に人の判断を削ることができ、より合理的な投資を行うことができます。加えて前述した分配金の再投資と海外のS&P500(日経平均やNYダウなどと同じ株価指数の一つ)への投資を前提に15年以上運用した場合、どれだけ成績が悪くてもマイナスにならないことがデータでわかっています。(バートン・マルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー」参照)

・デメリット

運用をお願いすることになるため手数料(信託手数料)が発生します。プロ(人)の手を介すと手数料が高く、機械(自動)は手数料が低く設定されているものが多いため、オススメは機械(自動)での運用になります。 また中長期で資金を膨らませていくイメージとなるため、短期の投資には向いていません。


預金以外の選択肢として、まずは上記のいずれかから始めてみるのがよいかなと思います。注意点は怪しい商品も混ざっていることが多いので、この記事をはじめの一歩に自分に合った投資を調べてみてはいかがでしょうか。

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