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こだわり

自分のどす黒い気持ちを吐き出す時は
常に文学的な表現を意識している。
少し昔の表現を使ったり、
比喩や倒置法などを交ぜてみたり。
まるで小説の一節みたいに綴れたら
読んだ人がいたとしても
不快にならないでしょう?
自分の正直な言葉は、
リアルで生々しいからこその迫力があるけど、
その分読んだ誰かにこのどす黒い気持ちを
勝手に投げつけているような気がして。
不快にさせてしまったら申し訳ない、
そんな考えがいつも頭をよぎる。
それに、小説のように詩のように
綺麗に綴れたらこんな救いようのない
思考回路も、感情も、衝動も、
私の中で生まれた意味を持てる気がしたんだ。
どこかの誰かが言ったように
「負の感情だけが創作意欲を掻き立てる」
そんな大きな言い訳が通用するかもしれない。
そして、私はこんな人間でいいのだと、
自分を肯定したい。

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