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【本を読む】パラレルキャリア(ナカムラクニオ)

「世界を変える物作りをしたい」

と言う号令と共に、開発チームが編成され、技術者デザイナーだけでなく、科学者アーティスト教育者音楽家など、異分野の専門家たちが集合し、アップル社は数々の製品を生み出して来ました。

ITと言う土壌は、明確なビジョンが有れば、そのビジョンを素材にして、異分野の知見を繋ぎ合わせる力を持っています。いわゆる「つなぐ力」が強い業界です。

わたしは、「農」つなぐ力の強い業界だと思っています。そこに可能性を感じ、新しい価値のあるモノやサービスが生み出せないかと、日々試行錯誤しています。

「創造力とは、いろいろなものをつなぐ力だ」と言う、スティーブ・ジョブズの言葉は、ここ最近で最も影響を受けた言葉です。

ここからが本書の話しになりますが、新しい働き方(パラレルキャリア)のヒントになるようなアイディアが100個書かれていました。

パラレルキャリアは、今に始まった、まったく新しい働き方ではありません。

詩人の宮沢賢治は、教師であり、思想家でもありました。芸術家の岡本太郎は、俳優・タレントだけでなく文化人類学学者でもありました。

先人はそのように、パラレルキャリアを築くことにより、いろいろなものを繋ぎ合わせて、新しいものを生み出していたのでは無いかと思います。

こういったパラレルな生き方は、「もうひとりの自分に出会える場所」でもあります。なので、「働くってなんだろう・・・」って思考してしまった際には、一つの選択肢として、パラレルが浮かび上がってもいいと思います。

更に、右脳的に思考することがしっくり来る方には、特におすすめの働き方です。下記に2つの比較があります。

1、シリアル(直列)思考。論理的思考で、ひとつのことに集中する。
2、パラレル(並列)思考。無意識的思考では、右脳全体を使いイメージを俯瞰して考える。

わたしは、自分の人生を俯瞰することが好きです。死ぬまでの、大まかなプランと立てて、今現在、何をするのが良いのか?とよく思考します。

新しい働き方の考え方としては、「3つのワークバランスを整える」と言うトピックがありました。内容は、以下の3点です。

1、ライスワーク(食べるための仕事)例:今の会社
2、ライフワーク(人生をかけた仕事)例:農業
3、ライクワーク(趣味を活かした仕事)例:本屋

以上3点を、ご飯・おかず・デザートに例えると、食事のバランスが重要です。

本書では、5:4:1を推奨していました。例えば、年収500万だと、ご飯で250万円、おかずで200万円、デザートで50万円くらいになります。

このように、3種類のワークを混ぜながら人生を歩んでいくと言うのも創造的であると思います。

わたしの場合、今、人生の分岐点にちょうど立っているが故に、本書と出合いました。

働き方を見直す上で、まずは情報を集め、自分なりに思考して、アイディアを生み、それを人に伝える為、わかりやすくやりたいことをパッケージ化します。

そして、そのパッケージを持って、行動してみて、反応をみて、アドバイスをもらい、修正して、ダメなら違うものと組み合わせみて、新しいパッケージを作っていくつもりです。

色々試し試し、一歩一歩、人生を歩んでいきたいと思います。

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