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22歳。自分が言う”きれいごと”の”暴力性”、それに対する葛藤

22歳になった。
今までの人生で全く想像もしてこなかった22歳の自分の姿。
中学生の自分が見たら何と言うだろう?

「きれいごとばっか言いやがって。気色悪。」

答えは多分これ。


僕の発言のほとんどは”きれいごと”である

僕は今、自身の原体験をきっかけに始めた精神疾患の親をもつ子ども・若者のサポートをしている。

2021年の9月に学生団体として本格的に活動を始め、進めるなかで精神疾患の親をもつ子どものメンタルヘルスに関する問題とそれを構成する課題が見えてきた。多くの当事者が見えない存在となり苦しんでいる現状を変えたい。そんな想いから本質的な課題解決を本気で目指すため5月にNPO法人化した。

精神疾患の親をもつ子ども・若者は他の子どもに比べて自身の精神疾患罹患率が2.5倍高いと言われていて数としても子ども全体の15~23%いると言われている。精神疾患に対する偏見、家族のことは家族がサポートして当たり前といった家族主義の強さ助けてと言いづらいこの社会、など様々な理由から多くの当事者たちが見えない存在となっている。そしてそのなかには困難な状況に置かれている子どもたちも多くいる。

身体の調子と同じように誰にでも心の調子が良い時、悪い時、普通の時がある。全ての人にとって他人事ではない問題。だからこそ精神疾患のある人への支援と同時にその家族への支援、そもそもの社会としての在り方はもっと考えられていく必要があると考えている。

僕がそれを発信すると多くの人から

「精神疾患の親をもつ子どもはかわいそうだ!」
「精神疾患のある人は親になるべきではない!」

と言われる。
そして僕はそれに対して「No!」と言う。

上でも少し述べたが、精神疾患の親をもつ子どものメンタルヘルスに関する問題には、

〇社会に支援がほとんどないこと
〇精神疾患をもつ方やその家族に対する社会の理解が不足していること

といったように社会側にある課題が大きく影響している。
その結果、当事者の子ども・若者たちは1人で悩みを抱え、精神面・生活面で不安定になりやすいというのが現状である。

そして僕の言うそれが今、悩んでいる当事者の人たちの多くにとってきれいごとなのである。

精神疾患の親をもつ子どもに”だけ”寄り添った発信をするのか?という葛藤

2023年8月現在、僕は『精神疾患の親をもつ子どもが自身のメンタルヘルスに高確率で不調を抱えてしまうのには、社会側に大きな理由がある』と言える。
僕は恵まれているからだ
たまたまそう思えるような環境に恵まれ、大変なこともありつつ不自由なく生きることができている。だから言える。

でも、今家庭・家族に関して苦しい思いをしている、逃げる術もない子どもや若者が『今このような状況にあることは社会側に大きな理由がある』と思えるだろうか?
ほとんどの子ども・若者が思えないのではないかと思う。

だから僕たちが『社会側に大きな理由がある』というきれいごとを発信することは、今この瞬間悩んでいる当事者に対して暴力性をもってしまうことがある。それがとても苦しい。
だからと言って精神疾患の親をもつ子ども・若者に向けた発信を行えば『精神疾患のある親=悪』といったイメージを社会に植え付けてしまう可能性がある。

そしてその間違ったイメージは精神疾患のある本人もその家族も「助けて」と言いづらい、精神疾患のある人が子どもを望みづらい社会につながる
結果的にマイナス方向に走ってしまう可能性が高い。

そしてそういった社会に生きることで、必要とした時に必要とするサポートを受けるハードルが上がり、より大きな問題になってしまう可能性もある。そのように結果的に苦しい状況を生み出してしまうことは簡単に想像できる

だからこそ僕たちはそういったリスクを考えた上で発信をする必要がある。
でもその発信当事者に対する暴力性をもってしまうときがある。
その事実に毎日頭を悩ませている。

僕たちはのように精神疾患の親をもつ子ども・若者のサポートを行う団体だからこそ親の立場の方ともともにある団体でありたいし、『楽』に逃げず、悩み・モヤモヤし違和感と向き合い続けていきたい

だからこそ多くの人に知って・考えてほしい

きれいごとと暴力性、葛藤について書きました。
僕たちが葛藤しながらもきれいごとを言い続けるのは社会の理解があまりにもない・社会が変わっていく必要がある、そしてそれを諦めたら社会は変わらないと考えているからです。

精神疾患のある本人もその家族も生きやすい社会

を実現するためにはみなさん1人1人の興味を持つ・知る・考えるといったアクションがとても大切であり、そのアクションの1つ1つが社会が変わる1歩目になります。

このnoteをきっかけに精神疾患のある方の家族・本人について考える人が増えたら良いなと思います。

22歳、精神疾患の親をもつ子ども・若者支援の土壌をつくるために、地に足をつけて1歩ずつそして大胆にチャレンジしていきます。
苦しいことも多いと思いますが、来年の8月14日に「22歳、最高だった!!!」と言える1年にします。

想い100%で力がない僕にみなさんの力を貸していただけたら嬉しいです。


8/30までクラウドファンディング実施中!バースデードネーションをお願いします!

7/1~クラウドファンディングを実施しています。
目標金額は1000万円。とても大きな挑戦。
この挑戦は、精神疾患の親をもつ子ども・若者支援の土壌をつくるチャレンジにおいて必要で、鍵を握るステップです。

目標金額の達成、支援者数1500人を目指しています。

みなさんのご寄付やシェアは1つ1つが大きな力となり、社会が変わっていく1歩目になる

1000円からの応援が可能です。
このプロジェクトの目標達成、その先にある精神疾患の親をもつ子ども・若者支援の土壌をつくるという大きなチャレンジに、ご寄付やSNS、知人へのシェアといった形でご参加いただけたら嬉しいです!


ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました!

個人 Twitter

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団体 Twitter

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8/30まで挑戦中のクラウドファンディング

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