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居酒屋漫遊記 - マグロぬた

還暦に手が届く歳になって筋トレにハマった、還暦トレーニーの自分は、居酒屋が大好きだ、と過去のnoteに何度か書いた。特に、昭和の空気が漂う「和」の居酒屋が大好きで、焼酎のボトルを預けている馴染みのお店が最寄り駅前にある。ソコで頼む、定番のツマミについて、先日のnoteに書いたので、今日のnoteにはその続きを書いてみたい。

味覚は文化だ、と言ったのは確か? 作家の開高健だったと記憶している。彼は冒険好きで、旅先ではハツカネズミの唐揚げだのピラニアの刺身だの、スゲーものを楽しそうに食べていたのを、大昔に雑誌で読んだ記憶がある。それでも、一番大好きだったのは、マッカラン+羊羹だった、とも言われている。

還暦トレーニーの自分の定番のツマミは、玉ねぎスライス・メンマ・マグロぬた、だと先日のnoteに書いた。冒険心のかけらも無く、低価格。あまりにも直球過ぎてセンスのかけらも見当たらない。とはいえ、今日のnoteに取り上げるのは、マグロぬた、だ。

「ぬた」は主に宮城県あたりで食べられていた、ネギと魚介・海藻を酢味噌や辛子味噌で和えた料理のコトだ。沼や田んぼのような見た目ゆえに、ヌタと名付けられた、と言われている(諸説あり)。

還暦トレーニーの自分は、自律神経を整え筋肉疲労回復効果が期待されるマグロの赤身、カルシウムと水溶性食物繊維が豊富に含まれるワカメ、抗酸化作用が確認されている長ネギ、コレ等を発酵食品である酢味噌で和える、健康に良いのは自明だ。そして、酒に合わないわけが無い。オーダーした時点で優勝だ!

綺麗に小鉢に盛られてきたら、一気に箸でかき混ぜて頂く、還暦トレーニーなのだ。

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