見出し画像

血液検査から、がん治療効果を考えてみた。

癌の定期検診では、レントゲンやCT画像、血液検査の癌マーカー、上下した数値くらいしか、医師は解説してくれません。物足りなさを感じ、検診の度に行われる血液検査結果から、もっと色々分かるのではないかと思い、自ら分析して楽しんでます。医薬の素人ですが、データサーベイは出来ます!

ちなみに私は肺がんステージ4、烙印の者。治療は永遠に続く・・・。

主な癌治療経歴

2021/4:抗がん剤開始。骨転移に放射線治療。
2021/12:ランマーク(骨病変治療薬のデノスマブ・分子標的薬)開始。抗がん剤終了。
2022/2:治験薬(分子標的薬第二相)開始。自分の癌に合う薬が未承認のためです。
2023/1:治験薬中止
2023/3:ランマーク以外は中断中。

血液検査をグラフ化

血液検査でグラフ化した項目は、CEA、CYFRA、CRP、ALP_IFCC、LD_IFCC、KL-6、ALT、AST、WRB、lymph。他にも重要な項目は有ると思いますが、上下が少ないため、現時点ではここまでです。なお、治療開始の数値までグラフ化すると、以後のグラフが非常に見難いので割愛しています。では項目ごとに見ていきましょう。


癌マーカーとCRP

抗がん剤により、CEAはMAX57.7がMin5.7(2021/12)まで下がりましたが、治験開始(2022/2)とともにCEA、CYFRAともに徐々に上昇治験中止(2023/1/11)で高止まりとなりました。治験薬の効果は「?」ですねw

CRP抗がん剤により治療開始時、大幅に下がりました。治験中も低かったのですが、治験中止時(2023/1/11)は副作用の皮膚障害が酷く上昇、中止により治まり下がりました。炎症(皮膚障害など)があれば上がるので、これは仕方ない。しかし現在(2023/3)は、がん治療薬なしのせいか、CRPは異常値のままです。

CEA<5、CYFRA<3.5、CRP<0.3が正常値

まぁ、治験中止になるような薬でしたので、癌に対する効果は何とも言えませんね。効果<副作用な感じでした。次の新薬に期待です。

ALP_IFCC、LD_IFCC、KL-6

ALP_IFCCは「肝・胆道疾患、特に胆汁流出障害の有無、骨新生の状態、胎盤機能の状態」に関する数値らしい。骨転移対策の薬ランマーク開始とともに下降しているので、ランマークの効果はあったようです。

余談ですが、ランマーク皮膚障害副作用があるので、治験薬だけが原因では無かったみたいです。現在もポツポツ発疹がでます。

LD_IFCCは「いずれかの臓器で組織の損傷が存在し、LD(LDH)が血清へ逸脱していることを意味」する数値らしい。治験開始とともに上昇し、中止とともに下降。抗がん剤当初(2021/7以前)でも上昇している事から、上昇は癌死滅かと思っていましたが、癌マーカーの経過からからすると、の正常細胞への攻撃による上昇かもと思えたりします。治験中止で下がりましたが、次回の結果で判断です。

KL-6は「健常者および他の呼吸器疾患に比較して有意に高値を示す。間質性肺炎に関係」する数値らしい。間質性肺炎とは、肺胞壁に 炎症 や損傷がおこり、壁が厚く硬くなる( 線維化 )病気らしい。この点においては、治験薬は効果あったように見えます。しかし、治験中止の現在は上昇中

ALP_IFCC:38~113、LD_IFCC:124~222、KL-6<500が正常値

本項目に関する解説は、下記から抜粋させていただきました。

ALT、AST

ALT、ASTは肝臓関係の数値。治験開始前に何故か上昇し、治験中は高い数値を示し、治験中止により開始前数値に戻った肝臓に転移や障害が生じていたのかと思われるが、特に体調異常は感じてなかった肝臓に負担かける薬だったのかも知れない・・・。薬の副作用、或いは自身の体調によるものかもしれないので、今後も注視していきたい。

ALT<30、AST<30が正常値

WBC、Lymph#

WBC(白血球)が上下する理由は色々だろうが、治験薬の副作用に比例した。2023/1時点の副作用ピーク時に急上昇、治験初期(2022/4頃)の小山も皮膚障害で困った時期。この時に白血球が大活躍したのかと思う。いちがいに白血球が増える事は喜べない。いや、白血球は癌細胞とお友達なので、怪我や炎症が無ければ通常範囲内がいいのだろう。

WBC:36-90が正常値

Lymph#は、白血球中のリンパ球の割合を示すらしい。治験とともに下降し、中止とともに上昇(通常に戻る)。正常値付近の頃(2021/10)は確かにCEAが下がった時期。リンパ球関係は癌細胞を攻撃するらしいので、これが正常値であることが望ましい

Lymph#:26-46%が正常値

リンパ球数で自分の免疫力を把握できるらしいので、参考書に基づきWBCLymph#からリンパ球数計算(WBC×Lymph#)、1,500以上:自然治癒力は十分、1,200~1,500:自然治癒力は働いている、1,000~1,200:不十分、1,000未満:働いていない。

自分の計算結果は以下ですが、1,000前後ですので、免疫力(自然治癒力)は機能してないのかと思われます。CEAが下がった時期(2021/10頃)は、確かにこの数値が上がっていますね(リンパ球数に比例)。リンパ球数を上げるには、どうしたらいいのだろう・・・。

WBC×Lymph#

参考書は下記です。


血液検査の相関性

血液検査結果の項目同士の相関性を見てみます。

CEACRPとの相関性は高かった。両方とも癌以外の要因上下しますが、関係してるのは確かなので、CRP注視。また副作用のコントロールにも役立つでしょう。実際、CRPは抗がん剤治療開始で、CEAに比例して下がりだしたので今後も注視です。

CEAとCRP

CYFRAALP_IFCCとも相関性が高いという結果に。骨転移が徐々に治まってきたので、ALP_IFCCが下がってると思われるが、それと連動してCYFRAが上昇するのは良く分かりませんたまたまなのか、肝臓や胆道に何か異常があるのかも知れません。治験参加とともに、ALT、ASTが上昇したので関係はあると思われますが、専門家ではないので流石に分かりません。今後、経過観察してみます。

CYFRAとALP_IFCC

意外にも、癌治療に効果的と言われているWRBlymph#は、CEACYFRAとの数値的な相関性は、現在のところみられないようです。なんとなくlymph#が上がれば、癌マーカーは下がるような気がしますが、リンパ球数が増えないと検証はできませんw


おわりに

こうした血液検査結果を分析すると面白いのですが、どうして医師たちはこれらを分析しないのか分かりません。そういうソフトなりアプリは、簡単に作れるのに不思議です。そして当然の事ながら、この結果考察は素人のお遊び分析ですので、ここに書かれている事を鵜呑みにしないようお気をつけ下さい。自分の血液検査結果や癌の状態については、専門家(医師など)の意見をご確認下さいませ。

いずれにしろ、次回の血液検査が楽しみです!


最後までお読みいただき、ありがとうございます!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?