悠鬱

誰かの放った感情を、私だけが疑っていて虚しくなる。

陽光に濡れて、すっかり寂びていた海も道を取り戻し

私は風呂の栓を開けてしまうように、あっけなくそれらをゴミ箱に投げ捨てて、そして腐り落ち、もう取り戻せなくなってゆくのを一人眺めていた。



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