雪国

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(微かな)
(羽虫にも劣る雪が)
(降っている...)


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天の川の手を私に垂らす
新雪にも似,ふわりとした

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白くやはらかに罪
朝日の草原を露と駆ける

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眩く月の石は可能性を煌めき
その光に人は心を犯され

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亜寒帯と極夜は足と手を弾ませ
それぞれに左眼を尊く鈍く

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紺碧の枯葉たちが舞い踊,
彼らは既に死んでいるのだろうか.

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