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現実の境目が曖昧になる日々の再来~ゼルダの伝説TotK手触り所感

あれ?今ここ、ハイラルでしたっけ?空島でしたっけ?ん?仙台でしたっけ?

天邪鬼なくせして、ミーちゃんハーちゃん。もちろん「ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム」ダウンロード版を予約購入。発売日の午前0時付近からチクチクと隙間時間を見つけてはプレイしておりますおじさんこと長谷川誠です。

まぁ、アレです。別に小学生並みに本編クリアの速さを競争しているわけでもなく。話題のコンテンツだから、とせっせと記事書いてアクセス数を求めているわけでもなく。ニワカさんが急にしゃしゃり出てお祭りムードにいっちょ噛みしようとしているわけでもなく。

ただただ、あの

小走りする度に頭上に「頑張りゲージ」が見えるような気になってしまった

ボルダリング未経験者なのに「あれ?あの壁程度なら登れるんじゃね」と思ってしまった

そんな風にプレイ期間中、現実とゲーム内世界の境目が曖昧になったオープンワールドゲーム「ゼルダBotW」の続編新作だからなんですね。ただただやりたかったんです。はい。

だもんで、まったりゆっくりと自分のペースで、現在のところ攻略サイト等の情報はシャットアウトして、現実世界とTotKの世界を行ったり来たりしています。

ハイラルの風景に、いちいち「嗚呼、帰ってきたなぁ」とか感動したり
「久しぶり!そりゃ、君も登場するよね」とニヤニヤしたり
現実世界では乗馬なんてしたことないのに、「そうそう。こうやって馬に乗るんだったっけ」とか、さも乗馬経験者のごとく独り言ちてみたり


☆ゲーム序盤の手触り所感

残念ながら寝食忘れるほどに没頭できていないので、ゲームの進捗状況は序盤も序盤ですが、ここまでプレイしてみての感想などをレビューしてみようかと思いましたが

…無理です。

もう、この「ゼルダの伝説BotW」、そしてその系譜である「ゼルダの伝説TotK」については、もうレビューの「正解」が出されてしまっているように思うんです。

そう。ご存じの方も多いかと思いますが、Amazon.co.jp販売ページに寄せられた、あのリーマンさんのレビュー。

所謂リーマンと呼ばれる社会人です。
通勤ラッシュに揉まれ、顧客にも上司にも頭下げ、後輩の育成押し付けられて色々やってる内に連日残業。通勤途中で見える、名前も知らない山にもイラっとする。フラフラで帰ってきたらメシ食う力も無く、酒飲んで寝る。ゲームする時間あるなら、セミナー行ったり婚活しないとと、無駄に焦る。
俺なんで生きてんだろと素で思う日々。

切れた酒買いに行った日に見たSwitch店頭販売で思い出した。子供の頃マリオ64にドハマリしてた頃に、「今時マリオとかだっせ!PSだろ」と友人に言われ恥ずかしく思った事。あの時俺は友達に嫌われたくない一心で、「確かにもうマリオは古いよな!」と返した事も。あの当時のFF7の美しさと、CDをテレビで聞けるという衝撃は、今の子には分からない感覚かもしれない。それだけ当時の子供には魅力的で革新的だった。

何故あの時Switchを手に取ったか今でもよくわからない。

ただビール片手に、つまらなければ売ればいいと思って本体とゼルダを購入した。出勤日だった昨日、電車の窓から見えた名前も知らない山を見て、「登れそう」と思った瞬間、涙が溢れて止まらなかった。傍にいた同世代のリーマン達には「なんだコイツ」と思われた事だろう。

時間に追われ、現状維持の為に憎まれてでも日々併走するリーマン仲間にこそ薦めたい。たかがゲームとは言わないでくれ。俺達はゲーム黄金期に生まれた。マリオのジャンプで家族が体ごと動かすのを見たことはないか?マリカースマブラと、コントローラー持ち寄って遊んだ記憶はないか?クロノトリガーやFF7の攻略を友人と話し合った事は無いか?

今だから分かる。クソガキだった俺に、両親が誕生日やクリスマスやらで、クソ高いハードやらソフトやらを買ってくれた事。ガミガミうるさい傍らで、俺の為に家の金捻出して高いゲームを買ってくれた事。自分の生活に一生懸命で気付かなかった事に、今更気づいて感動してる。

もっと親孝行すべきだった。

★5レビューが良い物ばかりだから今更俺が語る事は何もない。このゼルダは、俺が忘れた「挑戦と報酬」を与えてくれる。地図無き世界を自由に探索できる、ワクワクする冒険が体験できる。同世代の俺達は明日を凌ぐために日々病んでいる。だが人生に失望しないでくれ。こんな所に、俺が望んでいた冒険があったんだと。

PS
今作のゼルダに感謝したい気持ちと、マリオ64開発スタッフと任天堂に謝罪したい気持ちでいっぱいだ。マリオ64が大好きだった癖に古いと言った、あの日の嘘を謝りたい。冬のマリオオデッセイ、心から楽しみにしています。

5/7追記です。ウツシエを全部取って180時間、EDを見ました。それより何より俺のへたくそな長文で、感情に任せて書きなぐった恥ずかしいレビューを、最後まで見て下さった人たちにお礼を言いたい。そればかりか参考になった押して下さった人、本当にありがとう。俺仕事でこんな沢山の人に評価された事一度も無いです。ハイラルを駆けまわった180時間、本当に楽しかった。任天堂のみならず、ゼルダを支え続けてくれたゼルダファンの方々にもお礼を言いたい。最高の冒険をありがとう。

Amazon.co.jpカスタマーレビューページより

【参考:引用元へのリンク(ゼルダだけに)

ね。同じくゲーム黄金期世代を生きてきた人間として、ここまで「全て」が込められた素敵なレビューはなかなかないと思います。ない、というか、もうこれが「正解」なんじゃないかと思うわけで。ここまでの正解出されてしまうと、何を書いても敵わないと思っちゃって言葉が出てきませんです。はい。

ゲーム黄金期を生きた同志達の「ゲームと共に歩んだ人生」そして「くたびれた今現在」。そのクソッタレな現状を「ゼルダの伝説」が塗り替えてくれたこと。新たに輝いて見えた現実景色の感動。そして親、任天堂、任天堂ファンへの感謝。

ゼルダに関しては、このリーマンさんのレビューと、元ファミ通編集者(現ほぼ日スタッフ)の「風のように永田」さんの時のオカリナレビューが私の中では「正解」なので、上手く言葉が出てきません。この2つのレビュー以上に、誰かのココロを震わせる文章なんて書ける気がしないんです。白旗上げちゃいます。

文章書き、文筆(分泌)家としてそれでいいのか!という気もしなくもないですが、まぁ、そこはアレです。いつか、このレビューを超える文章が分泌できたらいいなぁ…ということで(笑)

【参考:風のように永田さん伝説のレビュー記事リンク(非公式)

☆「ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム」略称について

「ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム」発売後、ブレスオブザワイルド同様に文字数が多い為か、色々な所で略称を目にします。現状「ティアキン」と「TotK」の2つが多いでしょうか。

任天堂公式の見解がないので何とも言えないんですが、ワタクシ個人的には「TotK」で行こうかなと思っております(突然のお気持ち表明)

「TotK」。巷ではTikTokみたいでイヤだいう声もあるようなんですが、ティアーズ(T)も、オブ(o)も、ザ(t)も、キングダム(K)もサブタイトルの単語全てが含まれているじゃないですか。BotWもそうでしたが、このスタイルの方が英語圏でも伝わる世界基準っぽいと思うんですね。個人的に。

確かに「ティアキン」も、文字数少な目で言いやすいんですけれども、個人的にどうにもこうにも

「ブンブンハローyoutube♪ティアキンTVのティアキンです!」といった感じに、一切観たこともない某youtuber的な動画が想起されたり、ジェダイの騎士「ティアキン・スカイウォーカー」といった感じに、スターウォーズみが生じてしまって「オナ禁・誓い合おうかー」みたいなアレが想起されたり、小堺一機さん、関根勤さんのコンビ「コサキン」が目の前にチラついたりするので…。

東北おじさん的には「ゼルダの伝説TotK」で行こうかなと思う所存(だから何なんだというレベルの話ですが:笑)


☆そして、現実との境目が曖昧に…

昨日、宮城県伊具郡丸森町でお祭りがあるとのことで、妻と愛娘ちゃんとお出かけしてきました。

ちなみに丸森町は昔養蚕業が盛んだった土地のため、ネズミを駆除してくれる猫を神様として祀っている「猫神様の町」でもあります。
こんな感じにニャンコ先生をお祀りした「猫塚」が町内の寺社に点在している町。

しかし、せっかく丸森町に行ったにも関わらず…

祠(ほこら) を 攻 略 し 忘 れ ま し た 

丸森町観光案内所のHPより、町内にある巨石「立石」

ね。この立石って完全に

TotKのダンジョンである「祠」そのものじゃないですか

しまったなぁ…。でも、右手のチカラが足りないから、祠をオープンできなかったかもしれないしなぁ…。

次に丸森町に行った時には、忘れずに攻略してこようと思います!(血走った目で)

それでは皆さん、またハイラルでお会いしましょう!(境目が曖昧なままフェードアウト)


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