助けてというたびに少しずつ遠のいていく世界のこと
うつ病になって、というか、自分が抑鬱状態だと気づいて、育った家庭もどうやらあんまり良くはなかったらしいと気づいて、そこから少しずつ助けを求めるようになった。
たとえば大学や民間のカウンセリングルームに行った。それから病院にも通っているし、勉強のために合理的配慮のお願いもした。親や友だち、恋人(そのときはそうだった、ので今はいないけれど)、教員にも自分のことを話した。助けて欲しいと言った。迷惑をかけるけれど、かけているかもしれないけれど、ごめんね、ありがとう、と言った。少