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チーズナン/ストレス発散/全回復

幾度となく転職経験のある私は、
「臨機応変に考えることを、最も大事にしてます」
と面接のたびに、自己をアピしてきた。

その言葉を鵜呑みに雇ってくれた会社では、持てる限りかそれ以上の臨機応変さを発揮して、目一杯働く。
ルーティンをこなすこと、ルールをきっちり守ることが苦手なので、逆にいうとそれくらいしかできない。

同じ場所に留まり続けることも苦手な私は、一定期間ちゃんと働けていることで、「もしかしてちゃんと生きれてるかも?」なんて錯覚に陥る。大きな間違いだ。

学びたいことがない曖昧な気持ちなら、大学に行かない方が良い!という強い意志で高卒フリーター人生を選んだくせに、生活費のために入社した会社に身入れして、曖昧な人生を送ってしまってる。

会社に時間を費やして、最も難しい問題である「自分」について、考えなくて済んでいる状況に浸っている。

楽な人生を選んでしまってる、逃げている。

そんなこんなで求人を探しまくって、心身ともに最も負担のかからない完全在宅の今の仕事を見つけることができた。
会社に入り込みすぎず、自分の時間を確保できる環境を手に入れた。
私は私から逃げられない状況を作ることに成功した。

派遣社員なので、基本的に3年満了の雇用契約。
つまり時限爆弾をかかえている。
流動性激しいベンチャーで、実際何名もクビを切られている。私も日々覚悟してる。
3ヶ月毎の契約更新の度、またも延命できたことに心から感謝せざるを得ないくらいには刺激的な環境だ。

言わずもがな、この環境はストレスそのものだ。
しかし逃げ腰な私が安定安心安全な環境を手に入れてしまえば、また無意識に逃亡劇を演じるだろう。

それにこの種のストレスは、人間関係のそれとは比べものにならないくらい易しい。
定期的に発散さえすれば生きるうえで全く無問題だ。

幸いにも今の仕事は、人間関係のストレスは少ないほうだ。
ストレス耐性が皆無な私には、契約更新ストレスと生活に付随する諸々のストレスだけで手一杯である。しょぼすぎる。

ストレスをゼロにするチーズナン

生きてるだけで問答無用に蓄積するストレス。
生きていくために、うまいこと発散してやらねばならない。
ここでようやくチーズナンの話につながるわけだ。

もともとインドカレーが大好きだった。
高校一年の頃に近所で初めて食べたのをきっかけに虜になった。
ナンのデカさは近所のインドカレー屋だけの魅力と思っていたら、どの店に行ってもデカくて、自分の世界の狭さを思い知った。

インドカレーはどこもかしこも美味しい。
照り照りした普通のナンも好きなんだが、最近は専らチーズナン。
ゲームの世界でいうと全回復アイテムみたいな存在。
なんらかの魔力を宿してる可能性すらある。

契約更新関係で息吹くストレスなんかは、チーズナンで一撃なのである。

師走のせいか、ストレスがすごい。
ここ数週間で3回もチーズナンを食うている。
そして何れもストレスをゼロにすることに成功している。

もしかすると、師走のせいにしてしまうその性格こそが、ストレスの元凶なのかもしれないな。
などと自省しつつ、チーズナンを振り返ろう。

八王子ミリス

Bセットチーズナン変更。
体に優しいチーズを使ってるらしく、
このお店は一目置いている。
野菜カレーと竹炭のラムカレー。
竹炭はまたデトックス効果が期待できるらしく、
このお店を一目置く理由がまたも増える。
黒くて四角い皿が特別感を醸す。
身体に優しいチーズナンが鎮座するのに相応しい。


橋本エイムズ

チーズナンセットにサグチキンカレー。
店内では「チーズナンセット下さい」が飛び交ってた。
こんがり!
カリッとモチっとのねっとり。
確かではないがマヨネーズらしきコクを感じた。
インドの給食ってこんなだろうか。
店員さんに右下のデザートはなにか聞いたら
「多分ココナッツプリンです、多分」と返ってきた。
大正解だった。
「こういうの誰が買うんだろうね〜」
私みたいな人間です。
2個で1000円、もう一回インドカレー食べられる値段。
本物のナン生地でできたマグネットなんて
冷蔵庫に貼りたくなるじゃないか。


聖蹟桜ヶ丘 エベレスト

チーズナンセット、野菜カレー。
なんかオーソドックスなメニューで好感持てる。
とろっとはみ出てるのすごい。
皮膚のような凄みがすごい。
サンプルのような嘘みたいな美しさ。
味はまあまあなのがまた良い。
美味しすぎない正義もある。



タイトルを見て開いてくれた人が「あれ?開き間違えたかな?いつまでたってもチーズナンの話がでてこないぞ?」と思うようなnoteを書いてる自覚がある。
勿論、チーズナンのことも話したい。
しかし、長いけど確実にチーズナンに繋がっている前置きなくしては、私が文章を書きつづける理由がなくなってしまう。

この「開き間違えたかも系note」を、飽きるまではブレず構わず続けていこうと思う。
多分、私なりの逃げない人生の一つなのだと思う。

いい感じに話をまとめてしまった後ろめたさから白状するとら単純に魅力あるタイトルがつけられないだけの話である。

ナンの重心は真ん中よりちょっと上らしい

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