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焼き芋専門店で氷納め・芋始め/おいものおうち

芋・栗・南瓜。
大して好きじゃない人からは「女子が好きそうだね〜」と遠回しに偏見を持たれがちなほくほく食材たち。
確かに私は女子だし、芋・栗・南瓜が大好きだが、女子全般を食い物でくくられると、流石に大きな括りすぎないかと思う。
ただ、女性の方が炭水化物を求め、男性の方がタンパク質を求める性質が本能的にあるそうで、性別学的なところでは間違っていないらしい。
そんなこと言われちゃぐうの音も出ねえ。
なんか悔しい気もするけど、そんな感情などどうでも良くなるくらいに、芋栗南瓜は美味しい。

おいものおうち

先週の日曜日。今年の2月、日本橋から調布に移転したという「おいものおうち」に足を運んだ。
熟成焼き芋の専門店だそうで、調布付近では非常に珍しいと思われる。
住宅街の一角にお店を構えており、こんなところに焼き芋専門店?!というような場所に位置していながらも、非常に人気のあるお店のようだ。
移転して以来、ずっと行きたかったがようやく伺うことができた。
芋栗南瓜、今年の秋はまず芋から攻める。

11時30分開店で、10分前にお店に到着した。
待ちは前に1組のみ。ほっと胸を撫で下ろす。
それから5分くらい待っていると、可愛らしいお店のかたが「お待たせしてすみません〜〜」と少し早めに開けてくださった。
中に入り、着席するやいなや、私の心は一つに決まっていた。

「おいも屋さんのおいも氷」である。

連日大人気だそうで、売り切れることも珍しくないこのおいも氷。
これを食べなければ、私の夏は終われない。そう判断して意を決してお店に来てみたのだった。
もちろん他の焼き芋や焼き芋アイスなども魅力的だったが、この夏のかき氷納めも兼ねて、予定通りおいも氷を注文した。

血糖値が急降下しやすいことから、以前はかき氷完食に苦戦したことがあり、ほんの少しだけ躊躇する気持ちも正直あった。
お店の人に迷惑はかけないよう無理はしないと心に決めつつ、多少のリスクを冒してでも食べたい気持ちがどうしても捨てきれなかった。

おいも屋さんのおいも氷、着氷

!!!!

注文して10分くらいで着氷。
溢れんばかりのお芋さん感に胸が苦しくなる。
濃厚でどっしりしたお芋ペーストにホイップクリーム、お芋けんぴにお芋ソース。
芋という芋がこの一皿に詰まっている。
今までの人生で出会えてこれなかったことを悔やみつつ、この日出会えたことを心から光栄に思う。

結論、どのお芋要素もめちゃくちゃ美味しかった。
爆発的な美味しさを持ちながらもほっこり安心できる美味しさもある。
お芋スイーツとは不思議である。

  • お芋ペースト:もったりしすぎず、もうスイートポテトのような感じ。濃厚だけど甘すぎず、お芋の良さが生かされまくっている。

  • ホイップクリーム:言わずもがな、お芋との相性が抜群。さらにかき氷の完成度を高めている。

  • お芋けんぴ:サックサク!!かき氷の良いアクセント。そしてこのけんぴだけでもかなりうまい。熟成焼き芋のお芋けんぴということなのだろうか・・・贅沢すぎる。

  • お芋ソース:とろっとろの濃密お芋ソースはふわふわのかき氷とよく溶け込んでうまいやうまい。一口食べるや口全体に美味しい振動のようなものが伝わる。

これらの感想において、大袈裟な部分など一つもない。
心からこのかき氷を楽しんだ。
そして食べている途中、若干低血糖になって震えそう?と思ったが、問題なく食べ切れる量で体調不良にも陥らずにすんでほっとした。
もちろん、普段は安易にこんな危険は犯さない。

でも。どうしても食べたかったのだ。
どうしても「おいも屋さんのおいも氷」で私の今年の氷納め、芋始めを成したかったのである。

次はぜひ焼き芋にもチャレンジしたい。
今年の秋、芋栗南瓜を存分に楽しもうと思う。
もちろん、危険はできるだけ侵さない方法で。


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