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映画館にまつわる体験

先日、ホラー映画恐怖体験の話を書いたあと、これも映画にまつわる出来事を思い出しましたので、紹介してみようと思います。今回は映画そのものではなく映画館にまつわるお話しです。
といっても、それこそ映画の世界のように、自分が実際に体験出来ることなど限られていますから、そう沢山、怖い体験が転がっているものではありません。
しかし、これから紹介する3つのお話は本当に実際に私が体験したお話です。もっとたくさんネタになるような体験があれば面白いのですが、そんなに沢山あるということになると、それは眉唾という確率が高くなりますので、現実にはこんなものでしょう。

一度に全部紹介すると文章が長くなりますので今回は1話だけご紹介したいと思います。

その体験を話す前に、この体験談に因んだフィクションの話をしたいと思います。
前回もお話したように、ホラー映画はかなり観ています(特に洋画)

元々はホラーに限らずストーリー性のある映画が好みなのですが、呪怨を観てからは、意味がわからないというのは、怖さだけでいうと、意味がある作品を凌駕する可能性があるということを知りました。
古典物から、残酷物等、ホラーに関しては、観てない作品を探すのに時間がかかるほど観ましたが、5年前にフジテレビの「トリハダ」というドラマを今の嫁さんに勧められて結婚前にネットカフェで一緒に観たのですが、その時は「いやらしいというか、なかなか怖さのツボをついてるなぁ、日本のドラマも馬鹿に出来ないなぁ…」と思う程度でした。

しかし、その後、自宅でそこそこ大きなテレビで見直したところ、確かトリハダのパート1の中の作品で、乗客がたった1人しか乗っていないバスの、その一人の女性客の隣に座る女の話がメチャメチャ怖くて、しばらくこの映像が頭から離れませんでした。なんというか、状況設定もこの女のキャラもすべてが怖いのです。
今まで、ホラーの名作もたくさん観ましたが、こんな5分くらいのショートドラマに衝撃を受けるとは思ってもいませんでした。そしてこれもまた意味がわからない恐怖なのです。
この女が何故怖いのか、怪我をしてる感じ…それしかこの女の素性はわかりません。これが怖い!
意味がわからないのは怖いのです‼️

何故、こんなショートドラマの話しを取り上げたかといいますと、実はこれに近い体験を2度、いや、3度したことがあるからです。といってもホラーなのは3番目だけであとは怖い体験といえるかどうか分かりませんが、それと2番目のお話しだけは、映画館と関係のない体験です。
前置きはここまでにして、私が体験したトリハダ体験談をご紹介します。


トリハダ体験1話目

これは私が大学1年か2年だった頃の話で、ある日曜の夜、最終上映時に映画を見に行った時のことです。この頃、社会人と違って朝が早いわけでもないので、最終の時間、しかも日曜日の夜はかなり空いているので、よく日曜日の夜に映画を見に行っていました。場所は渋谷です。
それで肝心の映画の内容ですが、これが残念ながら、この時に体験した事の印象が強すぎて、全く覚えていません。
この時、いったい何があったかと言いますと…

まず、初めに映画館に入ると、ほとんど観客は入ってなく、というより、記憶では、後ろの方に、1人か2人、いたかどうかという感じでした。(今思うと、いくら日曜の最終上映時間とはいえ渋谷で貸切に近いほど観客がいないのも不思議な気がします)私はいつも前から4番目くらいの席に座るのですが、この日も例外なく4番目の席に着席しました。そして予告編が始まり、いよいよ本編開始というとき、突然、私の両隣に若くてしかも派手な服装の、今でいえばキャバ嬢っぽい女が私を挟んで座ったのです。さらに、両サイドから私の方に2人とも足を組んで来て色っぽい脚が露わになりました。もちろん、私の座っている列にはこの女性二人と私以外他に観客は誰も座っていません。この時、自分はShotの革ジャンを襟を立てて着ていたということだけは鮮明に覚えています。その革ジャンを着たまま、固まってしまいました。


「こ、これはどういうことなんだ⁉︎」


「他の席がガラ空きなのに何故僕の両隣に…?」


「これは、誘っているのか…ナンパして欲しいのか…」


しかし、その時、18歳か19歳でしたが、残念ながら女性経験がまだでしたので、とても話しかける勇気もなく、ただひたすら固まっていました。
それと、どうでもいい事かも知れませんが、その当時は高三の時に片想いで告白してフラれた女性にまだ操を立てていたので(まだあきらめてなく、その年の正月に帰省したとき再度アタックしました。そしてまたフラれました(笑))、他の女性と関係を持つなどということは考えられませんでした。

映画が始まってしばらくすると、この女性2人はダメだこりゃみたいな感じで、去っていきました。「えーと…これは、どういう事だったのか…」
もし、仮にこのお姉さんたちについて行ったら、裏に怖いお兄さんが待っていて…
世間知らずで、まだ高校を卒業して間もない頃でしたから、そんな美人局みたいなことも知らず、…なんか惜しいことしたかもなぁ…と、思っていました。

映画の帰り道、「据え膳食わぬは男の恥…据え膳食わぬは男の恥…」と頭の中で繰り返していました。笑(馬鹿だねぇ)

しかしあの時、そんなことを考えることは出来ず、頭も身体も固まってしまっていました。
ただ、じっと座っていることしか、あの当時の自分には出来なかったのです。

後日、まだ在学中に当時、三軒茶屋に私とそっくり同じ体験をした友人がいて驚愕しました。

そんなに体験できる話じゃないと思うので、これは大いに話が盛り上がりました。
しかも、その友人は途中まで2人の女性について行って(ついて行ったんかーい‼️)途中で、これはやばいかもと思い直して、用事を思い出したとか言って、逃げたらしいです。
うーん、やはり危なかったのか…?(^_^;) 

次回、2話目は、短いので2と3話まとめてお話したいと思います。

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