『PUI PUI モルカー』が毎週トレンド独占から映画館上映するほど人気になったわけ 【3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド】
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さて今週のテーマは先日、映画館での全12話一挙上映が決定した3分アニメ「『PUI PUI モルカー』が人気になったわけ」です。
幼児向け番組で放送されていたパペットアニメが、なぜ映画館で上映するまで人気となったのか紹介します!
「モルカー」って何?!
『PUI PUI モルカー』という作品名を聞いたことのある人は多いんじゃないでしょうか。通称「モルカー」は2021年の1月から放送開始した1話3分弱のパペットアニメで、毎週火曜日に幼児向け番組で放送されていました。
第1話が放送されると、Twitterを中心にすぐさま話題沸騰に。その後は最新話放送の度にトレンド入りし、「モルカー」は "覇権アニメ" と呼ばれるほどの人気となりました。
内容はモルモットが車になった世界で、モルカーたちが毎話奮闘するという可愛らしいもの。では、なぜモルカーはSNSでこんなにも話題になったのでしょうか。
人気を沸騰させた3つの要素
『PUI PUI モルカー』は、可愛い動きやスピード感ある展開などアニメーションとして秀逸な作品です。しかし、大流行のカギはそれだけではありません。
・可愛らしい見た目に反して毒のあるストーリー
短い足でトコトコ走る姿や可愛らしい見た目や世界観に反して、ながら運転をして迷惑をかける人間、炎天下の車内に飼い猫を放置する人間など、「モルカーはこんなに可愛いのに、人間は愚かだ…」と思わされる風刺的なストーリーが注目されました。
・数多くのパロディ要素
例えば、『AKIRA』や『バンブルビー』を思わせるポスターが掲示されていたり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を彷彿とさせるシーンがあったりと、様々な作品のパロディネタが詰め込まれていました。
・考察が捗る内容
たった3分の映像にたくさんの情報が詰め込まれているので、考察も捗ります。本編だけでなく予告映像でも「次回はどんな展開になるのか」「予告から分かる設定は?」などの考察で毎回盛り上がっていました。次回放送で、その答え合わせするのが楽しみだった方も多いのでは。
細部までじっくり観て発見をしたり、何回も観たくなったりする作品であることが大きなポイントです。
また、静止した物体を1コマずつ動かす「ストップモーションアニメ」という手法で撮影されており、1日に撮影できる動画はたったの1〜5秒程度だそう。滑らかに動く映像を止めて画面の隅々まで確認したくなるクオリティの高さも当然、「モルカー」の魅力です。
同時にモルモットへの注目も集まる
『PUI PUI モルカー』の人気とともに、実際にモルモットが「プイ!」という鳴き声の声優(モル優?)をしていることもあり、モデルとなったモルモットについても関心が高まりました。
表情などの再現度の高さや声のトーンの違いなどを知って、モルモット自体の可愛さにハマる人も。
モルカー旋風は台湾にまで!
台湾での「モルカー」人気は凄まじく、1週間になんと32回もテレビで放送されて社会現象となるほど!32回って田舎のバスの本数より多くないですか?こうした海外人気を獲得できたのも、作品の人気を押し上げる上で大きかったことでしょう。
ついには副総統までがモルカーのとりこに……!
監督のバックグラウンドもすごい
見里監督は学生時代に制作した『マイリトルゴート』で、国内外にて著名な賞を多数受賞されています。明るいモルカーとは一転、グロテスクな描写がありますが、このダークなテイストやメッセージ性は監督の持ち味ともいえ、「モルカー」にもその良さが活かされています。
また、見里監督の大学時代の恩師は、『ニャッキ!』の生みの親である伊藤有壱さんなのです。可愛らしさとインパクトのある作風が受け継がれている気がしますね。
まとめ
『PUI PUI モルカー』が映画館で一挙上映されるほど人気になったわけは、
・可愛い見た目に反して風刺的なストーリー
・細かすぎ&マニアックなパロディ
・考察が捗る内容
が大きなポイントでした!その他、モルモット自体の可愛らしさや台湾での人気爆発など多くの視聴者の心を掴みました。また、1話3分弱という見やすさも相まって継続して視聴し続ける人が多く、毎週トレンド入りとなったのではないでしょうか。
以上、「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした!
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