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「システム障害」が起きた時、ユーザーはどう受け止めた?KDDI通信障害から辿った様々な視点

こんにちは、ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)です。
トゥギャッターが毎週月曜日にお届けする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」。今回のテーマは「システム障害」についてです。

2022年7月2日、KDDIの通信網で大規模な通信障害が発生しました。auやUQ mobile、povoユーザーの皆さんは、大きな影響を受けたのではないでしょうか。

今回の出来事を受け、Twitterにもさまざまな投稿がありました。これまでの事例も引き出しながら、システム障害時にTwitterユーザーはどう受け止めたのかを集めてみました。

ユーザーがショップ店員に同情する「やさしい世界」

通信障害のため音声通話やデータ通信が使えなくなり、スマホが故障したと考えたユーザーがauショップに駆け込んだという事態もあったそうです。中にはショップ店員にストレートに怒りをぶつけてしまう人も…。

Twitterユーザーのわかめ(@senseiwakame)さんは、auで働く友人が「今日は一日中謝って終わった」と言っていたという話を投稿。わかめさんは友人の話を黙って1時間聞いてあげたそうです。

このほかにも「auショップの人たちは何もできないのでは…」「クレームを言ったらその分早く復旧できるわけじゃない」など、ユーザーに直接対応するショップのスタッフに同情する声がまとめられています。

また、au公式サイトに次々更新された障害報告ページの内容を見て、社内で対応しているスタッフの人々に思いを馳せるツイートもありました。

技術者からは記者会見に評価の声

技術者からの反応もありました。7月3日に開かれたKDDI高橋誠社長の会見を見たTwitterユーザーのKobayashi Yasuhiro(@ppyv)さんは「KDDIに対する好感度がかなり上がった」「KDDIのみなさん、いい上司を持ちましたね」とツイートしています。

そのほか、高橋社長が横浜大学工学部を卒業したいわゆる「技術畑」の出身だったという経歴や、KDDIでの実績を紹介する人も現れました。

TwitterではKDDIのほかにも、トラブルに際して会見を行った経営者が「システムを理解している」ことでTwitterユーザーから評価されています。2020年10月に起きた東京証券取引所のシステム障害に関する記者会見でも、経営者の受け答えが話題になりました。

IT企業AXIAの社長、米村歩(@yonemura2006)さんは、「東証の記者会見のすごかったところ」を複数挙げてツイートしました。そのうちの1つが「経営陣がシステムのことを理解している」ことだと言います。

どういった経緯でトラブルに至ったのかを説明するには、経営者自身がシステムを理解していることが望ましい、と考える人は多いのかもしれません。

「レアな状況」を楽しむユーザーも

不測の事態に際し、この状況を「レア体験」として受け取った人たちのツイートも注目されました。例えば2016年3月に発生したANAでのシステム障害発生時は、日付は手書き、行き先はスタンプされた紙の搭乗券が使用され「懐かしい!」との反応が集まりました。

また、2018年12月に発生したソフトバンクの通信障害では公衆電話を使おうとした人が「財布からテレホンカードが出てきた」とツイートし、反響が集まりました。

「テレホンカード」とは公衆電話で使えるプリペイドカードで、2006年に廃止されています。

今回のシステム障害時も同様、公衆電話に向かった人たちがいましたが、Twitterでは使い方が分からずにいた人に遭遇したという報告がありました。

この機会に公衆電話の使い方をおさらいしたり、小銭を用意したりなどの備えを考えた人も多かったのではないでしょうか。

まとめ

システム障害が起きた時のTwitterユーザーの反応について、よく見られたものを総括すると次の3つに集約されました。

  • 関係者の対応をねぎらう声

  • 事態を理解できる技術者による、障害の規模や記者会見の内容に関する解説ツイート

  • 「レアな状況」から教訓を得るユーザーのつぶやき

以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした!

この連載は毎週月曜日に更新予定です。今後もTwitterでバズっている、あるいは流行りそうなトピックをテーマとして取り上げていきます。

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