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学童に行きたくない!〜そして、マキはたこ焼き屋さんになった〜

今年入って、生徒のひとりが学校が終わるとお腹が痛いとか体調が悪いとか言って数日、うちの学童を休んでいた。
冬休みにはいってからずっときていなかった生徒。
全然会えずに寂しいなって思っていたら、「学童に行きたくない!」と言っているとママさんから電話がきた。学校の先生がその生徒を連れてきてくれて「宿題をやりたくない!怒られるから。」と言っているんです。とのこと。
「ここまで頑張ってきたので、宿題はやらなくても良いですか?」と先生がいう。頑張ってきたのはわかる。けど、宿題は大人で言う仕事と一緒でやらなくてはいけないもの。宿題をやってきてくださいと学校でいわれているのに他で頑張ったからやらなくても良いなんてルールを柔軟に作ってしまったら、きっとこの先も他で頑張っているから宿題をやらなくてもいいと言うルールがで適用されて宿題をやらなくてもよいルールができてしまう。
一旦、こう言ったルールができるとルールを元に戻すのはものすごく難しい。柔軟に対応するのは簡単なんだよね。けど、それを元に戻すのってそれ以上にものすごく大変だし、子ども自身に1番負担がかかるから私は「イヤです。この生徒は大丈夫です。きっとしゅくだいまで頑張ってやってくれます。」と何で柔軟に対応しないかを説明した。

いやしかし!はてはて??
私は勉強ができなくても絶対に怒ったりはしない。第一に怒ることで勉強を嫌いになってしまうことがある。
そして、1番の理由としては、昔、「なんでわからないの?」と言われるのがすんごく嫌だった。
わたしは説明されても全部を理解することが難しくて、良くて6割の理解しかできない。教えられていることが自分にとって興味がないことだと相手が話しているのはわかるし、一生懸命教えてくれようとしているのは破るんだけど言葉が頭に入ってこない。
いくらはなされても理解ができない。
だから、何で?なんで?わからないの?って聞かれると理解しようとしているのに理解してあげられない自分が情けなく、ダメな人間な気がしてきて本当申し訳なくもなるし、ムカついてきれそうになることだってある。
だから、私は教えてわからなかったとしても絶対に怒らない。もしかしたら、この説明だと理解できないのかもしれないと考え、他のやり方で教えるように、ちゃんと理解できるまで試行錯誤して教えている。
なのに、宿題の時に怒られるのがイヤ??何でそんなことを言っているんだろうと不思議に思った。
その生徒に「マキは勉強を教える時に怒ったりしたことあった?」そういうと、「ない。」と答える。
じゃ〜なんで宿題の時に怒られるのがイヤだというんだろう?そう考えていると、近くでその生徒が泣いて、さむくて震えているのが目に入った。

えっ!!
お部屋の中に入っていないの?!

そのままはなすのはどうなのよ先生!とおもいながら近づくと、学童スタッフが話をしても中に入ろうとせずに、「先生と一緒に帰る!!」といって泣く生徒。
これはまずは部屋の中に入れて暖かい場所に入れようとおもい、部屋までいくように言った。
「先生と帰る〜〜。」と言っている生徒をおもむろに抱っこし、「よし!まずは話を聞くよ。泣きたいならいくらでも泣いてもいいよ。けど、寒いから中に入ろ。そして、ここまできてくれて先生にありがとうってつたえて。」そういうと「ありがとう。」と伝え、先生と別れることができた。

そして、泣いている生徒を抱き抱えて、「今回は多様待遇だ。頑張ってここまできたからね。」そう言って、靴を脱がせ、ランドセルを置いて、出席作業をわすれずに行った。そこまでしていると泣き止み、自分で準備をし始めたので、「じゃ〜、準備も終わったし、マキと一緒に宿題をやろうか?」とお話をすると、「わかった。」と言って宿題を出してきた。
はて??いやだったんじゃないの?とおもいながらもちゃんと出して宿題をやるので褒めちぎる。
しかし、算数はプリントだからやることは明確ですぐに終わったんだけど、、漢字になると何をやったら良いのかわからないようだった。
確かに連絡帳をいっしょに確認しても前に習った感じを練習帳に練習するように書かれている。まだ終わってない漢字があってそのドリルも終わっていないのに何でこの漢字?そして、練習帳にどのように練習したらいのかもわかっていない様子。

わかった!!

きっと漢字の宿題のやり方とかがわかっていなくて、うちのスタッフに「きょうの宿題は?」「わからないの?どうしようか。」ってなるのがイヤなんじゃないかなっておもった。
結構、プライドがあるタイプでできないことをみんなに知られたくないって所も感じられる。そんな生徒が毎回、毎回、漢字の宿題を出されるのにどうしていいのかわからないことがイヤだったのかもしれないなと思い、今回の状況やそのかもしれないと自分が思った考察を親御さんにメールにて伝え、宿題を明確にしてもらえないか先生に相談してみたらどうかと言う提案もしてみた。

あんなに泣いていた生徒は笑いながら宿題を終えたので、みんなの前で今回こんなことがあったけど、とってもよく頑張りました。みんな拍手て頑張ったことを褒めてあげたいですと伝えみんなで褒めてあげました。

「明日はこれそう?また頑張ったら楽しいことしてあげるからね。やることやったら楽しいことがあるんだよ!」そう伝えると「明日行くよ。」そういってくれました。

果たしてくるだろうかドキドキしていましたが、その生徒は笑顔できてくれました。きっときてくれるだろうと信じていたので私はその子がたこ焼きが好きなことをしっていたのでたこ焼き屋のおいちゃんになって待っていたのでした。
ママさんからメールがきて、とても喜んでいましたといってもらえて本当によかったです。

私は生徒のためならたこ焼き屋さんでも、うどん屋さんでもキャラメルポップコーン屋さんにもなれるw
きっとまたこんなことがあるかもしれないけど、親御さんとわたしと生徒と仲間とで協力しあって乗り越えていきたいと思います!
今年も初めから成長できる機会があって幸先楽しみです!

さて、こんどは何があるかな?
楽しみにしているよ!!

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