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「安心感」と「自己重要感」を与えると人は動く! 『神トーーク』術

神トーーク

 kindle unllimitedで、星渉さんの「伝え方次第で思い通り 神トーーク」を読んだ。
 本書の狙いは、どうすれば人の心を動かすことができるか。
 ビジネス書では、よくあるネタで、普段なら読まない。
 しかし、私、この春から、少しだけ役職が上がり、部下が増えるので、参考になればと思いダウンロード。

 本書によると人の心を動かすには「安心感」と「自己重要感」を与えることが重要。
 その与え方が色々と書かれている。
 主な方法は次のとおり。

「最後まで話を聞く」

「コップ理論」というらしいのだが、相手の話を最後まで聞き、コップの中の水を吐き出させないと、いくらアドバイスしても受け入れてもらえない。
 逆に話を最後まで聞けば「安心感」と「自己重要感」を与えられる。
 そして、絶対に否定しないことも重要。

「笑顔」

 話を聞く姿勢も重要。
 基本的には笑顔。
 相手の目を見て、腕や足を組んだりせず、真面目に聞く態度を示す。
 これも相手に対し「安心感」と「自己重要感」を与える。

「好意を伝える」

 人間には「好意の返報性」という習性があるらしく、人から好きだと言われると、もらった好意に対し好意で返したくなるという。
 もちろんストレートに「あなたが好きです。」などというとセクハラになる可能性がある。
 そこで好意を伝えるときは、相手個人ではなく、所属しているグループや、その人の行動、相手が所有しているモノを対象とする。それで好意は十分に伝わる。

「理解」

 相手の意見が自分と違う場合でも、決して否定せず、ニュートラルな態度で「あなたがそう思っていることを理解した。」と伝える。
 これだけで、十分な安心感が与えられる。

「褒める→アドバイス→褒める」

 相手に「安心感」と「自己重要性」を与えるには、褒めることが重要。褒めてからアドバイスする。
 更に人は「最後の印象」に左右されるメカニズムであるため、アドバイスの最後にも褒めることが重要。

「命令しない」

 人にやって欲しいことがあっても、すぐに命令しない。
 相手に粘り強く質問をして、気づかせ、自発的に行動するよう促すと「自己重要感」が高まると同時に「責任感」も芽生える。

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 いろいろと具体的なテクニックが書かれていて参考になる。
 アマゾンのkindle unllimitedを契約している人は是非一読をお勧めする。

 ただし、これらの方法が効果を発揮するためには、信頼される日常から振る舞いが土台であり、それには「言動の一貫性」を保つ必要があるという。
 もしかしたら、細かいテクニックよりも、これが一番重要なのかも。
 本を一冊読んだら、すぐに人が動かせるほど、現実は甘くないかも・・・。

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