私選 #紅茶のある風景 +パルプ小説#3
「おやめなさい!」
「おお、気高きエルフよ!何故我々を止めるのだ!貴方は我々に教えた!パルプはフリーダム!…即ちパルプリーだと!」
パルプモンガーの長老がエルフに問い掛けます。
「良いですか、ここキリンタウンは意識高き人々が住まう町。貴方達のパルプパワー、すなわちパルパワーは余りに強大でそういう人々を怯えさせ、やがて憎しみが生まれる…」
「じゃあ俺たちはこのままここで乾いて行けっていうのか!」
そうだ!そうだ!と他のパルプモンガーが追随します。一触即発!
「ラブ、リスペクト、そして…ラブ。スポンサーに敬意を持つのです!良いですか?冒頭から“〇〇が死んだ、他殺だった”の様な恐ろしい表現はいけません、町の人が怯える。そして敬意…せめてスポンサーもニッコリ笑えるようで無ければいけない。“自社商品の擬人化が人を笑って殺す”などもってのほか!」
パルプモンガー達は顔を見合わせました。
◆◆◆
よく来たな。
相変わらず冒頭文が長くて済まない。
いまnoteでは、
入選された方には、賞金と午後の紅茶 ストレートティー 1ケース(500mlペットボトル×24本)をお贈りいたします。
という逆噴射小説大賞のCORONAに匹敵する水分を得る事が出来るコンテスト、 #紅茶のある風景 をやっている。
逆噴射小説大賞でも“何を飲めばこんな発想が”と言う様なパルプスリンガー達が徐々に #紅茶のある風景 に参戦、コンテストに対し多様なアプローチが増え、そしてスポンサーの姿を意識しだした時期と言えるだろう。
なかなかの投稿数を誇るコンテストだけに、パルプを探しマウスをスクロールさせるのは億劫だ。
そこで“こいつはヤバい”という紅茶パルプを書いて居る奴をピックアップした。という寸法、第三弾だ。(以下敬称略)
◆◆◆
紅茶はどこだ/ヒトシ
まるで維新(人物)めいた文字遊びが面白い。
紅茶とは一体何なのか?という再問いかけにスポンサーもニッコリだ。
◆◆◆
紅茶に溢れた風景/arito
敵に回った中にも味方存在…少年漫画などでもおなじみの王道要素だ。
だがそれを銃弾、爆発物、注射器とは…もう誰も止められない!
やるかやられるしか未来は無いからだ。
◆◆◆
アイスティーはいらない/suma
本人がライフハック記事として書いていたらどうしようと一抹の不安が過ったが冒頭でパルプな気がしたので。
スターバックス!ルールを知らなければニュービーは即爆発四散するほどのハズカシメを受ける店(※偏見です)そのサバイバルガイドだ!
◆◆◆
将太のティー/あのときのとき
流行りネタ!
だがこの展開にはスポンサーもニッコリするしかない(はず)。
冒頭のササコーヒーで側頭部を殴り、鳳茶屋で膝の皿を割るスタイルは反則だ。
◆◆◆
飾りのないティータイム/餅辺
余りにも完璧なスポンサー配慮、そして読み人へのレギュレーション調整も行き届いている。
どこにも隙が無い。あるのは彼女への好きだけ。
中ほどの大きな文字に心を揺さぶられた(右にも左にも)。
◆◆◆
茶修羅・間章/とう腐
拙作。またキャラが増えたよ!
…なんだけどまさか登場キャラを秋月翼=サンに描いて頂けるとは!!
◆◆◆
【以上です】
読み手、スポンサーを意識した(だが決して折れない)作品の増え出した時期でその変遷がなんとも面白い!
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