エルフ捕物帳(邦題:銭形ヘイルダム)
ルーン銭が飛ぶ!
『ゼニィィィ!』
十手バトンが脳天を打ち砕く!
『ジッテェェェム!』
フォールン同心どもは爆発四散!
「ほう?この“嵐をもたらす”村正と共鳴するとは…もしやその十手、モーンの…」
辻斬りはフードを脱いだ。
…まさか豊臣エルフ!?
●●●
関ヶ原の合戦後、二度に渡る合戦を経て大坂エルフヘイムは炎上、
豊臣エルフは滅亡した。
日ノ本の戦は終わり、徳川エルフの治世により泰平の世が訪れたのだ。
江戸エルフヘイムは繁栄した。
だが周辺諸国より様々な種族が流入した為、問題が絶える日は無かった。
俺たち岡っ引きエルフの仕事は十手でそういう輩を捕縛する、そういう事だ。
●●●
「親分!ヘイルダム親分!大変だ!」
ドワーフが長屋に駆け込んできた。
「まあまあ大丈夫?」
女房のおシヴが柄杓で水を渡す。
「どうしたい!ドワッパチ!何が有った!」
「つ、辻斬りでさぁ!…“魂喰らい”の辻斬りがまた起こったんでさぁ!」「おシヴ!」
女房は火打石を擦った。
【続く】
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