見出し画像

10000語記憶してきた私の英単語暗記法


こんにちは。

TOEIC900点、英検1級ホルダーのけんとです。


今回は、私の英単語の暗記法を大公開したいと思います。

私はこれまで大学受験から英検1級まで10000単語を覚えてきました。

画像3

英語学習者の多くは、この英単語暗記で悩まれるみたいですが、私はむしろ英単語暗記が得意でした。

その秘密は、

「人間の記憶のメカニズム」を把握していたから

これだけです。


今回はこの記憶のメカニズムに基づいて、英単語暗記のコツをお伝えします。


0.間違ったNG暗記法

まず初めに、多くの方が勘違いされる勉強法について私なりの意見をお伝えします。

-紙に書いて覚える

→この学習法はほとんど多くの方がやってしまいがちなやり方です。

しかし、紙に書いて覚えるというのは私が考えるに

極めて非効率なやり方

だと言えます。

なぜなら、

圧倒的に時間がかかるからです。


例えば、1000語収録されている単語帳があったとして、1単語を紙に書く時間を3秒と仮定します。

すると、どれくらい時間がかかるかというと…

1000語×3秒=3000秒=50分

です。

人によっては、1単語あたり5回以上書く人もいるので、1周終わらせるのに計4時間以上かかってしまうケースもあります…

一方、これから私が推奨する暗記法だと

1000単語×1秒=1000秒=約17分

と、約3倍もの時間を圧縮できます。

英語は英単語ばかりに時間をかけていてはもったいないです。

他にもリーディングやリスニングの問題をたくさん解くことなど、実践力を養っていく勉強が必要です。

よって、英単語を効率的に覚える方法を身につけることが、英語力をアップさせる近道になり得るというわけです。


-色ペンを使って覚える

→文房具好きな方がやってしまいがちなやり方です。

こちらは確かに効果があるという実験データもあります。

しかし、「記憶のメカニズム」という観点では非効率と言えます。

例えば、自分が覚えられない単語があったとします。

そこで覚えなくちゃという焦りから、色んな色ペンを使って単語にアンダーラインを引いていく。

さらには単語帳前ページに付箋を貼っていくという人もいます。

しかし、人間の脳というのは

反復したことを覚える

ので、分からない単語も何回も出会うことで自然に覚えられます。

私たちは子供の頃自転車に乗り始めたときも

何回も反復練習したからこそ

自然と乗れるようになっていたと思います。

記憶の仕組みもこれと全く同じです。

先天的な才能とか記憶力の良さは関係ありません。

人間の脳がそういう仕組みになっているのです。

よって、いちいち線を引きまくったり、付箋を貼りまくったりしなくて良いわけです。 


-例文で覚える

→こちらは賛否分かれるやり方だと思います。

まず前提として、例文で覚えるやり方は

初級者にはオススメできない

ということです。

英語学習初級者や英単語をほとんど覚えていないといった方は、まず圧倒的に暗記すべき最低量が足りていません。

最初は長文を読んで、英単語を

スラスラと、よどみなく、ハッキリと、迷いなく

日本語訳に変換できることが重要です。

この力を私は、

瞬発力

と呼んでいます。

例文で覚えようとすると、その例文ごと記憶するのにまた時間がかかる…ということになりこの瞬発力が身につきにくいです。

よって、まず初級者は

英単語→日本語訳

を1秒以内に迷いなく変換できるかに重点を置くべきです。

例文暗記は日本語訳を覚えてからの話です。

具体的な暗記法はのちのち紹介します。


一方、中級者以上の方は例文で覚えると効果的です。

これまである程度の英語量に触れてきて、ある程度文法も理解できる状態にあると思います。

そこで各単語を例文で覚えてみると、

「こういうシチュエーションで使うのか!」

「相性の良い単語はこれか!」

などの新しい発見があり、理解スピードも早いためです。


1.記憶のメカニズム

では、いよいよ私が伏線を張ってきた記憶のメカニズムについて明らかにしたいと思います。  

まず以下のグラフをご覧下さい。

画像2

こちらは、

エビングハウスの忘却曲線

と呼ばれるものです。

人間が記憶したものが時間が経過していくにつれどこまで忘れてしまうのかを表したグラフです。

ご覧のように、人間は記憶したものを1時間後には56%も忘れ、1日経てば74%も忘れてしまいます。

よって、

人間の記憶力なんて当てにならない

という事実をまずは受け止めてください。


では、この事実を元にいかに学習すれば、英単語を長期にわたり記憶できるのでしょうか?

下記のグラフをご覧下さい。

画像2

こちらは記憶したものを1日後、2日後、3日後、4日後に復習したら、忘却度はどうなるかを示したグラフです。

ご覧のように、毎日繰り返し学習することで徐々に忘却度が下がっていくのが分かります。

このように、記憶には繰り返し学習することが避けられないのです。

私はこのメカニズムを理解していたからこそ、暗記が得意だったのです。

では次に具体的な暗記法を2つ紹介します。


2.効率的な暗記法

→ここでは主に2つのやり方を紹介しますので、自分に合ったやり方を試してみて下さい!


①3日で1周パターン

こちらは

収録単語数÷3

を計算して1日に進める単語数を決め、3日で単語帳を1周終わらせるというやり方です。 


具体的に、1000単語収録の金フレを例にとりましょう。

1日に進める単語数は…

1000単語÷3日=約334個

という計算になります。

よって、3日分の334個を①②③に分けると仮定して学習スケジュールを組むと…

1日目…①334個

2日目…②334個

3日目…③334個

4日目…①334個

5日目…②334個

6日目…③334個

7日目…①334個

・・・

と、1週間で2周も回すことができます。 

こちらの学習法だと、

記憶した英単語が最低3日後には復習できる

ので、記憶のメカニズムにかなっています。

かつ全ての英単語に広く浅く触れれるため、

「この単語みたことある」

といった印象で記憶することもできます。


②3週間で1周パターン

こちらも①と同様、まず

収録単語数÷3

を計算します。

またまた金フレを例にとると、1日に進める単語数は

1000語÷3=約334個

となります。

その後3日分をそれぞれ①②③と振り分けます。

ここまでは最初の暗記法と同じです。

最初のやり方と違う点は、

1週間同じセットの単語しか進めない

ということです。

例えば、1週間のスケジュールは下記のようになります。

1日目…①334個

2日目…①334個

3日目…①334個

4日目…①334個

5日目…①334個

6日目…①334個

7日目…①334個

・・・

と、1週間毎日同じ334個の単語を復習していることになります。その後は、

2週間目も②の334個を7日間進める。

3週間目も③の334個を7日間進める。

4週間目にまた①の334個を7日間進める。

・・・

というやり方になります。

よって、こちらは単語帳を1周するのに3週間かかることになります。

しかし、こちらはよりエビングハウスの忘却曲線を応用した学習法で理にかなっているやり方と言えます。


3.さいごに

いかがだったでしょうか?

暗記なんて仕組みさえ理解すれば簡単

だと思っていただけたと思います。

ぜひ、より効率的な暗記法で英単語を覚えていきましょう!


Let's enjoy the process!

(陽はまた昇る)






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?