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恋は奪われるのかvol.2〈若干ネタバレありかも〉

今朝、出来上がってきた試香インセンスを、再度試してみる。

パトリック•ジュースキントの「香水」の一文
以下ー
まず木蓮を嗅ぎ分けた。それにヒアシンス🪻、沈丁花、石楠花…さらに別の何かがあった。
中略 これまでついぞ嗅いだことのない匂いーいや、一度だけある。一度だけは鼻にした…ー抜粋

今朝の薔薇


これは、記憶の中を探る開花前の匂いだったりする。
香りは、いや、花の香りは朝、一番香りをたっぷり溜め込んでいる。
それは6〜7.8割に開いた時。

記憶に残っている香りは、目の前の鮮烈さよりもさらに深いところまで
身体にしみこみ、それを調香師にとって探求し、失われたくない儚げな愛おしいものとして「香り」を仕上げていく。

私も調香師、香司であるだけに、この本の主人公のグルヌイユの調香への熱い気持ちが若干共感できる。
誤解はしないように、敢えて書くが、
調香師というものは 香りに生かされていることを実感しているものだからだ。

畏敬、自然や身を取り巻くものに対して全てかもしれない。

映画でもご覧になっていただきたいが、その前に一度、この物語を読んでいただく事で、五感のどこかがより鮮明さを表してくれるように思える。

今日のところは このあたりで。。

いま、読んでくださってる皆さま、
本当にありがとうございます。
心を込めて 感謝いたします💕

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