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今日わたしは

花が咲いて散りゆくのを、ただ、眺めていた。
寂しい気持ちは晴れない。
だけど、一つ一つ、こなしていくうちに慣れていく。

心というものは、そんなに簡単には出来ていなくて、あちらこちらに
毛糸が絡まっているような時は沢山ある。
私ももうすぐ「いい歳なんだから」
と言われるようになるだろう。
いや、もうすでに言われているのかもしれない。


今日は、大事な人を胸の引き出しにしまった。
入れては出し、入れては出しというプロセスを繰り返してはいるが、
梅雨を前に、どこか、整理し始めている。

どこを歩いても あなた。

誰だっけ、こんなうたを詠んでいた。

あゝ思い出した。
冬に似合う中原中也が詠んだ
「咳をしても ひとり」
に似た韻の踏み方だからだね。


昔はよく吉本ばななさんの本に没頭していたけど、最近は、のんびり優しい自分だけのマニアックな教書ばかり読んでいる。

ただ、思うのは、お稽古本というのは
体感して初めて、読み解けるものなんだなと思っている。

人との付き合いにも 最近は教書らしいものが多いけれど、実際のところ、
それはテクニックであって、体感して見なければいけないことが多いね、と若干お腹いっぱい気味というところ。

最後には「自分の中と仲良くする」
うん、まさに中二病。
私自身、自分の中にある思考が世界の見方を知っているなんて、今更びっくりするよ。

心地よい時間を相手に過ごしてもらうためには、私自身が「何を用意しておいたら喜んでいただけるかしら」を
本当に丁寧に考えている。明日もおもてなし時間。

楽しかった、癒されたの気持ちが本当に大事だと思っているものだから。
私の心の引き出しは、明日はしめて、
もう一つの引き出しを開けて。
ひたすら、優しい気持ちでおもてなし時間を過ごしていただこう。

窓辺の薔薇は、花びらがくったりなるまで明日はそのままに。
優しい人たちに感謝しながら。

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