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最後の海岸線

 運転するオープンカーのハンドルを切ると、そこは見渡す限りに広がる大海原が見える。走る国道の上は雲一つない晴天で、海の上は荒波で白波がたっていた。海上の風はとても強いようで、屋根を開け放った運転席にもその風が強く吹き付けてくる。頬をなでる風が心地よく、オープンカーのだいご味を感じながら海を横目にアクセルを踏む。
 うねる白波の海には数多くのサーファーが躍るように波の上に立っていた。地元民が集まるこ

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