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カラオケ文化の伝言ゲームも地球の裏側まで来るともはやライブ

定期的にカラオケに誘われている。誘われ続けている。そしてぼくはやんわりと拒否をし続けている。

理由は、この国のカラオケはぼくの知っているカラオケではないからだ。

誘ってくるのはオーナーのウィリアム。日本に留学経験もある身長2mを優に超える巨人だ。

さて、何がぼくの知っているカラオケと違うか説明しよう。

察した人はいるかもしれないけれど、見出し画像がカラオケの風景だ。

ライブハウスかと思ったよ。

日本から伝言ゲームでカラオケって〇〇だよってのが地球の裏側のカリブの離島に伝わるとこんなこんなふうにライブハウスになるのかもしれない。

冗談はともかく、これはつまり、ぼくが行くということは、完全アウェーで見知らぬ人たちの前で歌うということだ。ウィリアムが日本に滞在経験があるだけに本場のカラオケ云々という余計なことを言う可能性もある。というかそんな気しかしない。

ぼくは関西人だ。スベるとわかっているところに飛び込むほど愚かではない。たぶん日本の曲を歌ってくれということになるだろう(音楽はYouTubeからひっぱってきている)。日本語を人生で聞いてことがない人たちの前で披露するわけだ。ぽかーんとするに決まっている。ぼくはそれに耐えられるほどハートが強くない。

このパターンのやつ、温泉でやる忘年会とか社員旅行レベルの「だしもの」に近いやつじゃないか。少なくともアルコールがないとぼくには厳しい。

というわけで、のらりくらりとかわしてきたわけだけど、ついこの間、隊員Kがファン(台湾人)とその上司とともにカラオケに繰り出した。

ぼくの家から徒歩5分ほどだし、オーナー(ウィリアム)はぼくのこと知ってるしというので、ぼくのところにKから電話がかかってきた。

時間は夜9時前。ぼくはもうシャワー浴びてNETFLIXを観るでもなく観てウトウトし始める時間。というわけで、気分は乗らず「また次回で」と断った(せっかくシャワー浴びてさっぱりしたのに、また汗かいてシャワー浴びるのかと思うとめんどくささが勝った)。

これはほんとにタイミングの問題で、カラオケがどうしてもイヤだとかそういう話ではない。夕方くらいに誘われていたら全然行ってたと思う。

しばらくしてウィリアムからメッセージが来た。

お前ともだちを見捨てやがったな、くらいのニュアンス。

後にファンから聞くところによると、ぼくが行かないと知ったとき「なんてやつだ、あのやろう!」とちょっとご立腹だったらしい。

ぼくと彼の関係性を少し説明しておくと、親しいし、ぼくはいじられキャラの扱いを受けているから全然どうってことない。

昨日もカラオケデイで、ぼくは(もちろん?)行かなかったんだけれど、歌わなくてもこんなふうに踊れば良いんだよと、どこまで本気なのかわからないメッセージをもらった。

お前、日本人こんなんやってんの見たことあるんかとちょっとお説教してやろうかと思った。

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