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そして誰もいなくなった。Vol.22


ハイライト


昨年度から学生の起業を支援するということをやっている。

具体的に何をやっているかというと、ぼくの働くインキュベーション施設(≒ぼくのもと)にたどり着いた、起業したいですという学生に対してメンタリングを行っている。

昨年の下期から2人(数か月定期的にメンタリング来た人たち)みてたんだけど、4月に入ってと5月の連休明けでぷっつりと連絡が途絶えてしまった。

別に彼らからお金をもらっていたわけではないから、本当にどうだっていいんだけれど、難しいなと思った。事業化はおろか、仮説検証までいかない。エネルギーは持て余してるっぽいのに(1人は当初プランを白紙にして仮説検証までいったか。)。2人とも今年大学3年生で就活をやるといっていたから、そっちが忙しいんだろうと思う。

ぼくのメンタリングというかコーチングがいまいちなのはその通りなんだろうけれど、そもそもそういうものなのかもなとも思う。

学生起業家が増えたと言っても、みんながみんな起業するわけではないし。たぶん、ぼくらの時代でいうノマドなりたいとかアフィリエイトで食って生きたいみたいなトレンドが、今は起業ってなってるだけなんだろうなとも思う。

やりたい人はいっぱいいて、その中の10%くらいが実際に行動に移して、さらにその中の10%が続けるみたいな話じゃないかなと思う。

学生のうちなんて、別にお金稼ぐ必要はないんだから、とりあえずやってみればいいのに実際に行動に移してみる人がほんとに少ない。

なんか過度に失敗を恐れている気がする。

試して、うまくいかなったところを分析して、改良して、また試してってサイクルを繰り返してブラッシュアップされていくものだと言ってるはずなんだけれど、どうも嚙み合ってない気がする。そもそもそれは失敗ではないんだがな。

仮説検証の精度が高くないと(十中八九成功するという確信がないと)やらないってことなんだろうか、むしろそれは仮説検証ではないのだけれど。

挑戦のハードル高いのか。そもそも適性のない人だったか。


読書記録/読み物記録


いまさら感あるなと思いつつ、地方でアクセラを運営しているので読んでる。いまいろんなアクセラプログラムがあって、それぞれテーマがあったり、時には魔改造してたりして、はたしてそれは本当に必要か?と思うようなものがあったりするわけだけれど、それらのいわば始祖。

原点をみて、どんなインパクトを狙っている/たのか改めて確認して自分たちの現在とこれからの方向性を確認しようじゃないかと思っている。

この表紙が最後の晩餐のオマージュになっているのはなにか意味があるのかないのかはこれから読み進めてみて判断したいのだけれど、ファウンダーのポール・グレアムが、

これは実験だ。われわれは他の投資家が投資したがらないような若い世代の起業家たちにもっと投資すべきだと考えている。Googleやヤフーの例が学生や大学院生がスタートアップを大成功させることができることを証明した。在学生でも卒業生以上に起業の能力があるものはいくらでもいる。

というのがあり、いろいろ点と点がつながった。昔、ピーター・ティールが 20 under 20っていう20歳以下の若い人向けの2年間のプログラムをやるといっていて(たしかイーサリアムがそこから生まれた)、大学って学生ローンがきつくって若い人がリスキーなことに挑戦する機会を奪ってるよね?既にやりたいこと(追及したい)があるなら、わざわざ大学で4年間浪費する必要なくない?金は出すよ、的なものだったと記憶してるのだけれど、それだって、Yコンビネーターが下げた最低限の年齢をもっとどこまで下げられるものかの実験だといえる。

そもそも、スタートアップは若い人がやるもの的なイメージが、GoogleやFacebook (現Meta)、uberのイメージであるけれど、それらユニコーンはむしろ特異なケースで、その他ユニコーンのファウンダーたちは、その会社を創業する前に平均11年の就業経験を持っている。アメリカの全ての起業家の平均は42歳であり、急成長している企業のそれは45~59歳。単にメディアが取り上げていないだけで、たいていおじさんやおばさんが創業している。

そういう文脈がまず前提としてあって、MicrosoftやGoogle、ヤフーなどの若い起業家の躍進をみたポール・グレアムが、適切なサポートがあればもっと若い起業家増えるんじゃね?と始めたのがYコンビネーターということだろう。

ポール・グレアムってスタートアップを創業してひと財産築いた人だし、エッセイストとしても有名で、ハッカーと画家というブログ記事を編集したものが名著。

その中で、ベンチャーをやるっていうのは、普通の人が40年かけて経験することを4年で体験するビジネスだ的なことを語っている。上司に明日から10倍働くから給料も10倍にしてくれは通用しないけれど、ベンチャーだったらそれができる。もちろん、40年分のストレスも4年で経験することになるけどね。それでも20代後半くらいでそれを経験できるっていうのはプライスレスだ的なことを語っていた記憶がある。いまでこそ脳筋と言われるかもしれないけれど。

ゆっくり働くことの問題は、技術革新が遅くなるだけじゃない。革新が全く起こらなくなることだ。革新を起こすようなプロジェクトをやりたいと思うのは、スピードを味方にして敢えて難しい問題に挑戦しようとするときに限られる。新しい技術を開発するのはものすごく大変なことなんだ。エジソンが言ったように、1%のひらめきと99%の努力なんだ。富への動機付けがなければ、誰もそんなことをやろうとはしないだろう。

ハッカーと画家

What I did in week22 (5/26-6/1.2024)


  • CPA:今年全科目合格!

    • 1月、2月、3月の目標未達

    • 4月全負け。事実上進捗なし。

    • 5月

      • 大学の会計の単位を取る必要があるのだけれど、そのチケットの有効期限が2025年1月末ということであと半年しかないことに今気づいた。

      • アビタスで少しずつお勉強をしてるんだけれど、細かくできる分、ほんの少しでやった気になってしまっている。

      • 次週から勉強時間も可視化してギアをあげる。

      • と先週語っていたものの、進捗なし。マジで自分がいやになるね。

  • 英語

    • Blog: 英文ブログ週1回は更新

      • nope

      • 繁忙期。わかってる。これは単なる言い訳。4週連続。書いてないことに対して何も感じないのでたちが悪い。これに関してはやらないことが当たり前になってしまっているのが悔しい。毎週末そう思っている。けれど、現実問題日々いろいろやることがある中でどうしても優先度が落ちてしまう。これまで土曜日くらいにかいていたのだけれど、最近の土曜日はまじでエネルギーゼロでぼーっとしてる。気づいたら夜。

    • : 月1冊は洋書ないし英論文を読む

起業家とはどうあるべきか的な項目を読んだ。つまるところ、起業家は結果責任。不測の事態は常に起こりうるのだから、いちいち慌てない。

不測の事態に慣れないといけない。曰く、通貨が下落しようが、インフレが月に40%だろうが、取引先が飛ぼうがなんとかビジネスを成立させないといけない。でないと、自分はおろか、家族も従業員も路頭に迷うことになる。的なことを書いていて、どう対応するのかはさておき、そういうことを見越して保険をうっておくなど、リスクを最小にする努力をしないといけない。それでも次々と不測の事態は起こるものだから、都度対応するしかない。その不測の事態が起こることが普通だというマインドを持つべき、的なことをブラジルの起業家が語っており、なんというか、そのへんのESGがんばってますの内容のうっすいプロモーションやってる企業よりよっぽどESGだなと。

そういうあらゆるカオスな状況を乗り越えて起業家は強くなる的なことを書いていて、それは…生存者バイアスではなかろうか。そんな環境なら起業家減りそうだけれど…と思うなどした。

  • Workout / diet : 今年中に70kg代へ!

    • 1月末までに90kgきる。92kg→89.7kg目標達成

    • 2月3月の目標2kg落とす。未達

    • 4月:89.8kg→ 87.8kg -2kgの目標達成!

    • 5月:87.8kg→ 87.4kg→87.1kg→86.4kg→86.6kg

      • Sun. 100 squats

      • Mon. 40 squats

      • Tue. 40 squats

      • Wed. 40 squats

      • Thu. 100 squats

      • Fri. 50 squats

      • Sat. 40 squat

5月は結局1kgしか減らなかった。流れ的にもっと減るかと思っていたけれど。まあ、明らかにスクワットの量減ってるし、体重落ちてる分負荷も多少は落ちてるから運動強度的にも足りてないと思う。

じゃあなんでそれできてないの?って話なんだけれど、端的にいうと意志力が弱い。そこまで厳密に運動の管理しなくても落ちてるやんというのと、単純に帰宅後は疲れていて、どうもやる気が起きない。朝食調理のレンチン中の時間にスクワットみたいに夜もなんらかのスキマ時間を活用せねばと思っている。

良い点としては、朝、ほぼ確実に40回スクワットしてからご飯食べてる。

6月中にまじで84kg代にいきたい。7月に久しぶりに会う人に明らかにやせたねと思わせたい。

余談: 今年の夏も暑いんですってね


気候変動系のニュースレターをいくつかチェックしてる(読んでるとは言ってない)と、今年も暑そうだ。

この毎年のように今年は暑いですよ、というのは不可逆なのかもなと思ってしまう。

メキシコシティで30度を記録したらしい。30度って別に大したことなくね?って思うんだけれど、メキシコシティって標高2,200m以上ある。標高が100m上がるごとに気温は約0.65度下がるとされているから、メキシコシティで30度だと、平地で40度超えってことだから、かなりすごいことだと思う。

インドやパキスタンでは52度を記録したとか、先週、パキスタンのある州では52%の生徒が暑すぎて授業を受けられなかったとか、すごいことになっている。フィリピンでもそこまでではないけれど、暑くて授業にならない的なニュースをみた。

まだまだ夏本番というわけではないだろうに、すごいなと。

いま、実は原著で the ministry for the future という本を読んでいる。

人類vs気候変動 闘いの30年未来記
2025年 国連に通称「未来省」が設立された――
未曾有の大熱波で2000万人が犠牲に……
新しい経済メカニズムとテクノロジーで沸騰化する地球を救えるのか?

という、SF小説でビルゲイツやオバマ元大統領などが高評価してたので、少しずつ読んでる。

それで、その本の冒頭は熱波で人ばバンバン死んでるインドから始まる。水不足で、人がバンバン死んでてその処理が追いつかないから、とりあえず布でくるんで…って、そのフィクションがノンフィクションとなって今年の夏にでも来そうで怖いなと思っている。

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