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求められた成果が出なければ帰る。当たり前だけど厳しいね

セントビンセントで仲良くしてる台湾人の友人が帰ることになった。彼の契約は3年間でぼくと同じ時期の2021年2月までだったから、10カ月くらい任期を残しての帰国となる。

台湾の援助機関はICDF(International Cooperation Development Fund)。セントビンセントでは主に医療 (主に糖尿病対策) とバナナの栽培の支援を主にやってる。

そのぼくの友人はプロジェクトマネージャー(PM)として来てたんだけど、本営のプランから大幅に遅れがでているから、てこ入れの意味もあってPMの入れ替えが行われることになったらしい。

援助機関って、営利企業と違って成果主義とか結果主義みたいな感じじゃないイメージがあったし、台湾の場合、その国際的な立ち位置からどちらかというと、援助というかたちをとっているけれど、外交のニュアンスが強い(故に、あまりきつくセントビンセント側に意見しにくく、彼も自分の役割の比重を外交よりにして御用聞きとなるのか、多少嫌われても糖尿病改善に集中するのかのスタンスとバランスに悩んでいた)と思っていたからその本営の判断には結構おどろいた。

そもそも途上国支援って、援助って、基本的になにかしらの環境が整ってないところで活動するから短期で成果が見えにくい、結果がでにくいものだし、それが故に民間の投資マネーが入って来ないので、民間の投資マネーが入ってくるまで発展、改善させて民間の投資マネーの流入を促すのが今の援助のかたちだと理解している。

だから、先月上旬くらいに契約満了前に帰国することになるかもみたいな話は聞いていたけど、本営の定めた計画通りに物事が進まないのは織り込み済みだろうと思っていたし、実際隣国のセントルシアやベリーズなど台湾と国交のある国々で活動中のチームの成績もそれほどよろしくないらしいから、発破をかけるみたいなニュアンスが強いんだろう、そういうマネジメントねっていう理解だったがそうではなかったようだ。

噂では、後任は彼よりも経験豊富なシニアレベルの人が来るらしい。

半年くらい前は、ここの任務が終わったら南太平洋のキリバスでPMすることになるかもねーみたいな話がまとまりつつあったけど、キリバスが台湾と断交して中国と国交を結んでしまって流れたという話を聞いてたから、そういう話がでるくらいだから彼のキャリアはなんだかんで順調なんだろうなあとなんとなく思っていた。

いや、もしかしたら彼はPMとしてはかなりの若手で経験を積ませることがメインだったのかも。ほんとのところは知らない。

とにかく、彼はめちゃくちゃヘコんでいて最近よくいっしょにお酒を飲んでいる。

毎回ぼくはトイレや草むらでオロオロ吐いてる。どっちがつらい思いをしているのかわからなくなるくらいに。

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