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あれ、検便の容器デカくね?

11月の報告会の時、調整員さんから「年末か年始あたりに健康診断受けてもらうことになると思うのでよろしくお願いしますね」というお知らせがあった。

協力隊の人は個性的な人が多くて「検便は容器に目一杯詰め込んで日本男児が何たるかを見せつけてやりますよぉ!」というアツく過激な人がいたりしたけど、「日本人がみんなそうだと思われたらあれだから、それはほんとにやめてね」と返されていた。

ぼくは健康診断で検便なんて経験がなくて、よくわかってなかったんだけれど、みんなの話では容器といっても、検尿のスティックくらいでそもそもそんなに入らないということだった。

そうかそうか簡単なんだったら大丈夫だと思ったのを覚えている。ぼくが小学生とかの頃は検尿もパックに尿を溜めて目薬くらいの容器で吸い上げるシステムだったから検便も同じようなのを想像していたから。

それで、セントビンセント隊員は病院の選定に思いのほか時間がかかり先日ようやく行うことができた。

これもなかなかドラマがあって、クリニックで診察して、別のところで採血をしたり、検便と検尿の提出をすることになったんだけれど、1日で、そして1か所で全部終わると思いこんでいたぼくらにはうまくそれらが伝わっておらず、グループLINE内で「検便はどうなってるんだ」「おれのう○こは見てくれないのか」と冷静に読むとずいぶんと頭のおかしなことを真剣にやりあっていて、アラサーにもなって何をやっているのかと思うと笑えた。

それで、初日の診断のときに検便の容器をもらったんだけどずいぶん大きい。想定外のサイズだ。カヌレより大きい。ちょっとした高級プリンの陶器くらいのサイズ。もちろん満杯入れる必要はないんだけれど、ビビった。ちょびっとでいいんだよと聞いていたから。

「下痢でもいいのか」「おれ毎日大きい方でるかわからないんですよね」「どうやって採集するんですか?」みたいなことをぼくたちはお医者さんに聞いていたら「いいから、とにかく、自分のう○こを入れてくるんだ。自分のをね。でないからってお友達のやつを入れちゃだめだ」とキッズに話すように笑いながら言われてしまって、男ってやつは何歳になってもダメだなと思わざるを得なかった。

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前日の夜もこんな感じでほんとに男ってやつはバカだなと思う。

ぼくはググって一般的だと紹介されていた、便器にトイレットペーパーを敷いてアレが水没しないように…という方式で採集したんだけど、誰かは「お尻の穴の位置を確認してお尻の肉で容器を挟んでダイレクトに絞り出した」と言っていて、ぼくはその日の午前中は震えが止まらなかった。笑い過ぎて。

とにかく、日本より3倍くらいふっとい針で採血されたりしてヘンな声でたりしたけど、なんとか無事に健康診断を終わらせることができた。(採血してくれた人はセントビンセントにしては珍しいか細い声で話す人で、採血中ずっと話しかけてくれていて注意をそらそうとしていた。)

ちなみに、聞いた話ではエルサルバドルかどこかは検便を病院で検尿のノリで行ったらしく、便意ってそんな自由度高いというかコントロール効くんだ人間ってすげぇなと感心した。ぼくはだいたい毎朝催すように手なずけているけれど、それは長年の習慣によるものだもの。

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